2018年02月17日

テーブルの上のスカイラークをリニューアルしました

まあ、アレですわ。新作執筆と並行しつつ、こんなこともやっておりました。事後報告ですが一応。
2015年秋リリースの「テーブルの上のスカイラーク」について、これまで上下分冊版と統合版に2種類出ていたのですが、これを機に、統合版に一本化させてもらいました。
とはいえ、どういうわけか分冊版の削除が遅れていて、今でもストアに並んでます。問い合わせ中ですがセレクトのせいなのかな、と思ったり。



で、ついでに表紙を外注してリニューアルしてみました。
表紙はRangerさん(@transranger)にお願いしました。爽やかでいろんな人に読んでいただけるものになったかと思います。とにかく、前から、その世界観というか等身の高いおしゃれな人物とポップな雰囲気、そして、なぜか漂う怪しさがすごく気に入ってたんですね。いやいや、本当に感謝です。
中身については、一部修正を加えた以外は既存作のままですが、元々、統合版だけはあとがきがデラックスになっていて、この作品のベースになったケータイ小説「市民クラブ」や当時一世を風靡した「魔法のあいらんど」時代の思い出などを綴ったちょっとセンチメンタルな感じの内容だったりします。
あとは巻末に上下巻や旧版の表紙をつけたりして、デラックス感を増してみました。
というわけで、すでに旧版や分冊版を買ってしまった人のために後日(おそらく金曜あたりから)無料キャンペーンをやると同時に、サポートへの再配信もお願いしています。再配信については、Amazon次第なんでダメかもですけど。
なんで、分冊版持ってる人であれば、メモリに余裕があれば、無料キャンペーンを利用して、ぜひこっちを落としてもらった方がお得だと思います。そして分冊版は削除しちまいましょうや、旦那。

ここからは同業者向けの話。
とりあえず、以前からやりたかったんですよ。根本はセールスですね。元々、長編の中では、個人的に思い入れがある一方で、スポーツ物でしかも渋めの展開からか、あまり振るわなかったんですね。もともとケータイ小説ではヒットしたタイトルで、より読者層の高めなKDPでは鉄板だろうと満を持してリリースしましたが、その割には厳しかった。特に、無料キャンペーンなどで積極的に上巻を配布した分冊版の方が苦戦するという大誤算となりました。
そのあと、読み放題サービスができ、価格がさほど重要ではなくなりました。それを踏まえると、分冊版については役目を終えた感があり、ずっと分冊版の廃止と一本化を検討してきました。もっと分量のある「金色天化」が分冊していないわけで、その辺との整合性も考えなきゃいけないし。
とはいえ、一本化すればランキングなどで有利になる一方で、著者セントラルから本が減る悲しみも味わうことになるので迷いました。
このタイミングでの決断は、リオデジャネイロ五輪以降、卓球の人気が上がってきたのか、統合版に限ってはそこそこ読まれるようになってきて、月に平均で6000KENP程度は稼いでくれるようになったということと、KDPの管理画面に、これまでの出版停止ではなく削除の項目ができたので試してみたかったこともあります。

これで、残すところ分冊は「山彦」のみとなったわけですが、向こうはまだ一本化は考えてないんですよね。なんせボリューム考えれば統合版一本はちょっと無理があるでしょうし、それ以上に、今でもカテゴリーランキングにちょいちょい出てきて、安定したKENPを稼いでくれる大事な戦力なんですよね。主力の座は明け渡したとはいえ、3冊で月に2万以上を計算できるのは、正直デカい。先発ローテの4枚目としてはまだまだ使える感じ。
いつかそういう日が来るかもですが、だいぶ先なんじゃないかと。
ラベル:卓球 Kindle KDP Amazon
posted by ヤマダマコト at 17:42| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月16日

とりあえずひと段落

ちょっと別件が色々もたついているのが気になるところですが。ていうか、KDP本はいきなり削除より出版停止→削除を順番にやった方がいいかもしれない。

で、本題。天化シリーズ最新作の「宵闇天化」の初稿が上がりましたとさ。去年11月中旬頃に「魚(いよ)」をリリース後に書き始めて、およそ3ヵ月で、山彦並みの原稿用紙換算1000枚オーバーの長編を書き切れたのは収穫だなあ、と思いました。魚を書いてるあたりから、なんか火力が増した感じが自分でもあったし。爛漫と同時にプロットを書いておいたとはいえ、まあ頑張った。
加えて、恒例の1月2月トラブルが今年は大雪しかなかった。インフルエンザとかだったら、こんなうまくいかなかったと思います。それでも雪で10日くらいはロスしてる気はしますけど。
まあ、アレです。こういうペースで常時書ければとてもありがたいんですけどね。書きたいものは山ほどあるわけで。

中身については、シリーズものなんで今更語るものでもないですが、前作の「爛漫」と違って、過去作の続編、特に「金色」の続きの意味合いが強いので、そこはリリース時に注意を払う必要があるな、と。意外なところからスタートして、最後はお約束というか、多分、みんなが望んでいたものはこういうものなのかな、という感じでしょうか。

とはいえ、まだ書き上げただけ。これからいつのものパターンでひと月ほど寝かせて、その間に次のクマ小説をプロットまで進める作業に入ります。
本当は短編も一本書きたいのがあるんですよ。ちょうど寒波で湯沸かし器が壊れて、しばらく日帰り温泉を利用してたんですが、その時に思いついたヤツ。天使をテーマにした連作なんですが、一つ以外は伊坂幸太郎の「死神の精度」っぽくてイヤンなんで、結局、短編かなあ、と。
ただ、新年に書いた通り、今年は確固たる決意で計画通りに遂行していくつもりなんで、クマをリリースした時によほど時間が余っていない限りは来年に持ち越しな予感がします。いきなり息抜きで書く可能性もあるかもですが、やっぱりクマ最優先だろうな、と。

ちなみにクマについては、当初は山彦の流れでマタギ的な方向で、自然との共生みたいなテーマでやろうと思っていたんですよ。タイトルも「シシの森」とか。でも、そっち方面はお腹いっぱいな感もあるので、どちらかというと「信仰」をキーワードにしたいなと。「高尚なB級モンスターパニック」みたいな。タイトルも「偽神」とか、そんなイメージを考えています。あくまでイメージだし、らしくないタイトルだなとも思いますけど。山彦と同じ下田を舞台にヤツが暴れながらも、人間ドラマだったり人災的な側面だったりを描いていきたいです。
ラベル:Amazon KDP Kindle
posted by ヤマダマコト at 21:52| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月09日

勝手にKDP本レビュー★56吉田柚葉「病まない病」

最近は雪のせいで執筆もブログ更新も滞りがちですみません。おかげで新作の出版を前倒しできるか微妙になってきました。もともと計画なんてどこかでアクシデントがあるのは織り込み済みで立てているので、こんなものだろうとは思っていますが、それにしても一昨年はインフルエンザ、去年はPC故障で今年は大雪。やっぱり2月は鬼門なんでしょうか。

で、吉田柚葉さんの「病まない病」。
ツイッターのアカウントを見る限り、インテリな男性のようです。グーグル検索だと同姓同名のグラビアアイドルが出てきますが、多分、別人。
なぜ手を出したのかわからないけど、購入していました。無料キャンペーンだったかもしれないし、そうではないかもしれない。

純文学的な短編や掌編が並んでいますが、一方でシュール系のホラーテイストだったりエンタメの匂いもする作品集です。
もっとも分量のある(というか本全体の半分以上を占める)表題作はかなりの力作。美咲という主人公にぞっこん(死語?)というか異様な執着を見せる可愛い後輩が、ひょんな事から文才を発揮し、世間を騒がせる若手女流作家となり、それから〜みたいな物語。
そのダイナミックな筋運びももちろんですが、文章が良い。多分、吉田さんはとても頭の良い人なんだと思う。すごく流暢で巧みな文章なんだけど、一方で砕けた言い回しとか下世話な表現を絶妙に入れ込んでくる感じが好きで、時代を感じさせない面白みがある。高校の現代文とかでも不思議じゃない感じのセンス。KDPの純文学寄りの作品といえば量産型ハルキが目立つ中で、このエンタメ性と個性はすごく好き。特に後半の展開はたまらんです。
あと、もう一作あげるとしたら「火牛」。ゆるキャラをネタにしたエンタメ系短編なんですけど、割とベタなオチなんですが、この語り口でやられるとインパクトがあるなーと思いました。



KDP広いっす。面白いものを書く方がどんどん出てくるんだもの。
posted by ヤマダマコト at 10:54| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする