2015年12月30日

姑息なヤマダ氏、1年の締めくくりに自作をPRする

そんなこんなで今年最後の記事になるかと思います。来年の話は鬼さんに笑われてしまいそうなんで、1年をリリース作品ごとに振り返ってみようと。自作のリリース後解説って、あんまりやらなかったんですよね。言い訳みたいで。
でも最後に言い訳しつつPR的にいってみようかと。



まずは2月にKDP初参加したときの「団地のナナコさん」について。
この作品のチョイスの理由は、手ごろなボリュームですよね。いきなり山彦では誰も読んでくれなかっただろうし。あと、思い入れというか私自身の個人的な思い出がかなり反映されている作品だったり。王木さんが生まれた頃、私が小学生になったころの故郷が舞台なんですが、実はヒロイン?の七恵という少女にはモデルがいるんですよ。
小学校高学年まで、我が家は古い二階建てアパートの一階に住んでいました。その時、二階に住んでた同級生のユキちゃんという子なんです。小学校上がるまでは本当に仲が良くていつも遊んでいました。
朝イチでパジャマで歯ブラシくわえながら遊びに来る変なキャラでした。
家も変わっていて、親父さんは定職に就かず飲み歩き、風呂場でスッポンを養殖して金儲けしようとするダメ親父でした。土曜日の夕方にユキちゃん家でダイナマン見てたら酔っ払った親父さんが帰って来て、ボコボコに殴られた嫌な思い出もあります。しかもアパート規則を破って猫を飼っていたんです。その辺がナナコさんのストーリーの原点かも。
私はすごく仲が良かったんですが、小学校上がるとやっぱり男友達が大事になるわけじゃないですか。それで邪険にするようになって、だんだん疎遠になっていくんです。
それで、小2だったと思うんですが、ユキちゃん一家が夜逃げしていきなりいなくなったわけですよ。部屋はゴミだらけでグチャグチャのままで。なのに、私が友達と出かけてる間に、うちの母に「お別れだから」って手紙まで置いていってくれて。その時に、さすがに私も後悔するわけです。もっと仲良くしていれば、的な。
とはいえアホな私は、何年かすればすぐに忘れてしまいます。
思い出したのは、中1のときです。ちょっと背伸びして夜な夜なラジオを聴いていたとき、たまたまスピッツの「夏の魔物」が流れてきたのです。まだブレイク前でチャゲアスやB'zが流行ってたころです。あの「古いアパートのベランダに立ち、僕を見下ろして少し笑った」という歌詞で一気に思い出すというか、「ユキちゃんやんけ」っていう。あのインパクトは凄まじいものがあり、なんて凄いバンドなんだと。
なんで、団地のナナコさんという作品は、スピッツの楽曲の上に私の記憶を乗っけた作品というか、あの歌詞まんまやんか、っていう。
まさか、その後、同郷の王木さんが同じ楽曲をモチーフにした作品をリリースするとは思いませんでしたし、あっちの方が面白いのは内緒。



次は「山彦」ですね。
これは統合版のあとがきが全てなんですが、無料キャンペーンで読んだ人向けに言うと、タイトルは阿刀田高先生の「闇彦」です。実は本人とお話しする機会があったんですね。阿刀田先生は戦時中に新潟に疎開していたんですが、闇彦の冒頭に弥彦山が出てくるんです。海彦山彦のもう一人の兄弟は死を司る闇彦だと。ギリシャ神話っぽいですよね。本人は仰られませんでしたが、闇彦に由来は弥彦からきているように感じたんです。ちょうど私も仮題「風の外道丸」がイマイチに思えていたんで、サンカっぽい「山彦」にしようと。
にしても、このボリュームはきつかったです。サンカという題材で購入する方が必ず出てくると思ったんで、がっかりさせないよう、面白そうな要素は全て投入して肥大化していきました。コヲノスケさんの指摘はまったく正しいし本質を突いていると思います。
ただ後悔はしていないし、とりあえず全力を投入したと胸を張れるのは間違いないです。リリース前のテンション上がりまくった時期に「これ以上の作品は当面出せませんわ」とツイートしたんですが、実際にそうなりましたし。
なんで、この作品が自作で最も多く読まれて、概ね、最も高く評価されているのは安心してる部分があるし、ある程度、意図したことが伝わっているのは嬉しいです。人の評価と自分の感覚でズレが少ないのは幸せなことだと思います。
でも他のサンカ小説を書く人がいないのは少し寂しいんですよね。不定住の和製ロマと考えれば、牛野さんあたりが手を出してもおかしくない気はする。延々とお遍路巡りを続ける謎の集団的な。そういう作品が読んでみたいです。



そして「 テーブルの上のスカイラーク」ですか。
元々はケータイ小説で、本来は連載用にオムニバスでした。坂本昴(に該当するキャラ)は、各話の脇役なんです。でも全話通すと、実は彼のストーリーになっているという。多分、エンタメとしてはそっちが正解なんでしょう。
ただ、今回はどうしても早川という男を主役にしたかったんです。それに、彼には、自分を投影してる部分が多々あるんです。才能って何よ?っていう懐疑的な部分もそうだし、終盤に木村さんが早川に「お前は自分が思っているよりずっと良い選手だ」的なことを言うんですが、それは自分が1番かけてもらいたい言葉なんじゃないかと。倉島さんが太もも触るシーンも然り。
ちなみに佐々木というキャラが、1番変更した人物です。オリジナルでは女性なんです。坂本の幼馴染のお姉さんでコーチという。実業団廃部で叶わなかった夢を彼に託すキャラだったんです。華さんはかつてのチームメイトでした。
けれど一本の長編にするならライバルは必要じゃないですか。なんとなく。
あと坂本昴のモデルはジャイアンツの坂本勇人です。左利きの右投げ右打ち。あれだけの才能を持ちながら燻ってるところとか、子どもへの面倒見がいいところとか。オリジナルはもっと女々しい感じですが、野球の方に引っ張られて、あんな感じの兄ちゃんになりました。
早川については、なんとなくジャイアンツの澤村拓一入ってるかも。立ち位置的な意味で。
私はたまらなく彼が好きです。高校時代はピッチャーすらやらせてもらえない男が、「プロで投手をやりたい」という意志一つで筋肉の鎧を身に付けジャイアンツに1位指名される。彼の魅力は剛速球でもなく、それを生み出す太ももでもなく、ここまで身体を鍛えのし上がってきた意志ではないかと。そりゃ大谷の方が凄いけど、その経緯や、今の言動とプレースタイルからして私は澤村が好きだし、彼の方が信じられるのです。ああいう(良い意味で)バカが1番強い。
ちなみに、私自身、リリース前後に弱気発言を連発してましたが、それはストレート過ぎる内容と、あまりにも自分のパーソナリティが前面に出過ぎたことによる気恥ずかしさがそうさせたのです。オムニバスのままで提示すれば、そういうこともないんですが、でも、私個人は今のスカイラークが好き。
あと、ヒバリ繋がりでスピッツの「ヒバリのこころ」のオマージュ的な要素がいくつか。早川が水槽の熱帯魚を見て想いを馳せるシーンとか。また、山彦と一部舞台が重なるんでオーシャンズホテルや木島建設、県央ジャーナル等の固有名詞は流用してます。



最後に「ピーカブー!」。
元々は山彦関連が終わったときに、スカイラーク用の過去のデータを探していたら、10年前に書いた3本の短編を発掘したのがきっかけです。ちょうど、春、夏、冬が舞台なんで、秋を足せばまとめて出せるやんけ、と思ったんです。
ただ、実際にはどれも微妙で、今回、冬以外は没。春のみモチーフを流用しただけ。秋と夏は完全新作な感じでしょうか。
秋はアサギマダラ。これは評判が良かったし、私も突貫で書いた割には上手く書けた方だと思っています。
当初は無味無臭なミステリにするつもりだったんです。「こんなのも書けるよ」というプロモーションも兼ねて。ただ書き上がったものがつまらない。で、慌てて書き直したのがコレ。
二人称は春に使うつもりでしたが、こっちで使う方が楽しいかな、と。
あとがきの通りに某人気作家の「一人称形式のふりをした神視点」に対して、こっちはこういう形を選択しました。二人称は見方を変えれば一人称でもあるわけで、向きの違いでしかないんですよね。そこを念頭に、二人称ならではの「呼びかけ」を活かす物語にしました。本当は「二人で鬼ごっこ」というタイトルも考えていました。一人ではダメでも二人なら上手くいく、的な。でも合わないよな、っていう。
「変人たちのクリスマス」は、もう指先が動くままに書きました。これだけは大昔に書いた短編のピースがいくつか残ってますが、あとはノリです。年末の本業のテンパりが伝わってくるようなアバウトな作品になりました。推敲しようにもやりようがない、という。でも、この強引さは嫌いじゃないです。書いてる時は楽しかった。実は、この作品だけはちょっとした仕掛けがあるんですが、まあ、説明するほどのものでもないかな、とも思います。


以上、今年最後のブログ更新となります。ではでは。
posted by ヤマダマコト at 11:50| Comment(2) | TrackBack(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月29日

ペヤング難民のためのカップ焼きそばレビューその71★明星一平ちゃんピザマヨ味

久しぶりのカップ焼きそばです。
今日は一平ちゃんのピザマヨでございます。しかも大盛り。これしか売ってなかったという。
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やっぱり年末年始のパーティーっぽさ狙いでしょうか。だったら普通にピザ食うわい、っていう。
でも、よく考えてみるとピザもカップ焼きそばも高カロリーの代名詞でファンは重なりそう。

とりあえず麺はいつもの明星のアレ。ここは他社に比べて見劣りします。
ソースはトマトベースでガーリックが効いたまさにピザソース。マヨも酸味と辛味があるオリジナル。トマトと唐辛子かしら。
ふりかけはバジル多めでちょっとチーズの味がするような。

これらを混ぜ合わせれば、ピザの出来上がり!
ん、ピザ?
うーん、なんか違う。なんだこりゃ。美味しいですよ。不味い組み合わせではないし。なんというか、なんとも形容しがたい味。少なくともピザではない。カルビーのピザポテトよりもっと遠い感じです。
繰り返すけど味は悪くないです。他社のナポリタン系よりは個人的に美味しいと思う。
ただ、ピザかと言われると、そんなわけないよ、というか。

そもそも冷静に考えるとピザなんて数年に一回しか食べない人なんで、案外、今時のピザを忠実に再現できてるのかもしれないけれど。
むしろタバスコとチーズを振ったミートソース風味な気がする。それにニンニク強めなのが気になります。


好みがかなり分かれるんじゃないかと。
posted by ヤマダマコト at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月28日

ヤマダ氏、旧燕市街地に立ち寄る

というわけで、たまたま旧燕の商店街に立ち寄ったので。早朝の日本海取材の帰りで朝9時でしたが、朝市やってました。いわゆる定期市ですが、やっぱり寂れている感は拭えない感じ。
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ここが「テーブルの上のスカイラーク」のメイン舞台なんですが、私が作品用に取材したときにはオーバーアーケードがあったんですよ。吉祥寺のサンロード的な。
全部取っ払ったんですね。新津の商店街的な変化だな、と。

ただ、銭湯とかバリバリ営業してるのはいい感じ。裏路地の方に行けば背脂ラーメンの人気店があったり、見所はちょいちょいあります。
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これは旧市役所付近。今は市町村合併で吉田に移転しましたが、一部は塗り直して使ってるんですね。
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んで、こっちは劇中にも名前が出てきた燕駅。高度成長期で地場産業が隆盛を極めていたころの面影はなし。



そして、そんな燕を舞台にした卓球小説がこちらです。
ちょうど、今の季節にぴったりだと思います。
スマホやタブレットでも無料アプリで読めるんで是非是非。
posted by ヤマダマコト at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 新潟ローカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする