2016年12月30日

新潟文楽工房的2016総括☆後編

というわけで、2016年最後のブログ更新です。
カップ焼きそばネタは先日CYOTYの発表を締めくくりとさせていただきたいので、主にKDPやブログの話。個々の話は前回やったし。焼きそば期待の方はすんませんでした。

まずは、本ブログについて。
今年は更新ペース落ちましたねえ。1年目はほぼ毎日更新してたのに。
あと、ネタがKDP本レビューとカップ焼きそばレビュー、kenp報告と定番ネタに固定してしまった感じがします。それはそれでいいんですが、サプライズが足りなかったなあ、と。ローカルネタを復活させたいところなんですが、主にプライベートが忙しくて、撮影する機会がほとんどなかったのが残念。そこは2016年の反省点ですね。
更新回数減りましたがアクセス数とかは順調に伸びてるのは救いでしょうか。

ついでKDPについて。
今年もいろんなことがありました。
来る人もいれば去る人もいる。見かける同業者の顔ぶれも変わってきました。
そんな中で今年最大のトピックは読み放題サービスKindle Unlimited (KU)の導入。kindle独占のKDPセレクト登録が前提ですが、とにかくKDPの収益構造が一変。読まれる数も変わってしまいました。個人的には歓迎してますし、恩恵を受けている立場ですが、一方で今後の持続可能性で不安もあるんですよね。その辺は今後の動向を見守りたいところ。

そうそう、そのKU導入前段で既読ページを算出するkenpが昨年導入されたんですが、そのとばっちりというか海外での不正に巻き込まれる形で、一部の国内の善良なKDPユーザーのアカウントが削除されるという事件も記憶に新しいところ。ああいうのはマジ勘弁です。

それと月刊群雛の休刊とかも。割と無関係な外野から読み物として楽しんでました。かなり作品の範囲が広くて感想まとめるのもしんどくてアレでしたけど。密かに独立作家同盟入って山彦スピンオフみたいなのを掲載させてもらえないかと思ってた矢先で残念でした。単体で売るほどでもなく、統合版に添えるには余韻がね、みたいな。まあ、そんなこともあります。

あとは、夏に色々ありました。
あの四角いペヤングみたいな猫のヤツ。「セルフパブリッシング夏の100冊」なるガイドに拙作「団地のナナコさん」を掲載させていただきました。
100人以上のセルパブ作家さんが掲載されてるわけですが、あれは面白かった。こちらは全然負担がなくて、ただ本を指定するだけという。
ランディングページは各配信サイトを利用するっていうのは頭がいいなーと。
来年はどうなるかわからないですけどね。個人的にはkindleなりのランキングに入って真価を発揮する類のものだと思うんで、できればそっちに攻めていってもらいたい気もしたけど、とにかく企画としては凄いなーと思いました。尊敬。



藤崎ほつま編集長の「このセルフパブリッシングがすごい!2016年度版」もありました。おかげさまで「山彦」が初代1位という栄誉までいただいて、変なレビューまで載せてもらって。
こっちは濃いというか熱量がすごかった。面白い企画なんで来年もなんか寄稿したいですね。あとは選者の熱量の差というか温度差をどう埋めるかが課題ですよね。こういうのは利害関係なく、書き手としてのプライドを持ってみんなが取り組んだら、もっと面白いんじゃないかと。もうチャチなプライドでも胸を張れと!
色々と雑音もありましたが、それでもまとまったのは、藤崎さんの誠実さと、そこに賭けた人たちの熱量だと思うんですよ。今後もセルパブの入り口として続けて欲しいっす。



あとは11月のKDPnewsと公式セール。
すんませんでしたね。ちゃんと写真も用意してたんですけどね。まあ、個人的には、作者は無色透明がいいんで、この方がありがたいけど。
「このセルパブ」のインタビューと同じような質問で、同じように答えたんですが、Amazonさんはさすがに固有名詞はあんまり使えないんだな、と。
公式セールも含め、珍しい経験をさせていただきました。おかげで色々な広がりを感じたし、Amazonさんとの繋がりが増えたというか、そういう意味でもありがたかったです。

そんな出来事のあった2016年でしたが、KDP2年目と考えると、飛躍とまではいきませんが、着実に当初思い描いていた目標に近づけた年だったと思います。
プライベートでは、選挙が多かったりPTAの仕事がキツかったりで、執筆時間の確保に難航しましたが、それも今後の創作の良い経験になるだろうと信じつつ。
それでは、みなさん良いお年を!
ラベル:日記 Amazon KDP Kindle
posted by ヤマダマコト at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月28日

新潟文楽工房的2016総括☆前編

そろそろ年末の締めくくりでございます。
今日は、最後の更新というわけにもいかないので、今年リリースした自作を振り返ろうかな、と。
ていうか、もう今年最後の更新にしようかと思って色んなことを総括しつつ書いてたんだけど、まだちょっと日があるな、と思い2本に分けて書き直したという。あんまり長いのもどうかと思うし。

昨年の「テーブルの上のスカイラーク」のあと、四季の短編4本を2冊に分けて書こうと思い、昨年クリスマス前に秋冬編の「ピーカブー!」をリリース。
今年の2月中旬に春夏編をリリースするつもりでしたが、インフルエンザでダウンしたこともあり想像以上の難産で約2カ月遅れで春夏編「怪物少女フォーエヴァー」をリリース。
本来は、それと並行して余裕を持って新作のプロットを組むつもりがうまくいかず、プロット完成が6月。結果、当初は夏に予定していた「金色天化」は11月にずれ込んでしまいました。そこは公式セールの影響も少なからずあったんですが、それは次回の話。
で、本来11月後半を予定していた次作は年明けにずれ込んでしまい、結果的に2016年は2冊しか出せませんでした。ちょい反省。



怪物少女フォーエヴァーについては、本来は、昔書いた短編を使い回す手抜きプロジェクトでしたが、結局、使い物になりませんでした。夏編は高校生のエロス的な純文学の予定でしたが、どう読み直してもテントウムシとペパーミントの香る青春小説はガラじゃねえな、と。ちょっと気取り過ぎてて、読んでて恥ずかしくなったのでボツ。急きょ勢いで「鳥葬」を書きました。
春編も「ほうき星に触れるころ」というタイトルと、マスミという野球帽の子以外は別物というか、オリジナルは部落差別を扱ってたりしてボツ。ネタの美味しいところはすでに「山彦」に流用されていたし。主にフミ周りで。
結局、2作とも新作。しかも、どちらも秋冬編より長くて、想像以上に時間を要しました。
出来については、個人的には秋冬よりはクオリティが安定してるんじゃないかと思ってましたが、感想を聞くとそうでもなかったり。
夏の「鳥葬」の方が評判は良いみたいです。作風的に自分らしかったし、なんだかんだでそういうのがウケるのかと参考になりました。
「ほうき星」も悪くないと思ったんですが、たしかに読み直すとツメが甘いんですよね。ですが、こっちの方はチャレンジした作品だし、意義はあったと思います。
ちなみに春夏秋冬通しだと秋の「アサギマダラ」が一番自信があります。残りは差がないイメージ。いや冬のあれはちょっと。



あと、秋冬編「ピーカブー!」の表紙をリニューアルしました。劇的に売り上げが変わったわけではないですが、以前よりずっと良くなりました。元はクリスマス商材でしたが評判の良い「アサギマダラ」推しにシフト。サブタイトルも削りました。
今後のリニューアルの予定は、現時点ではないですが、「テーブルの上のスカイラーク」通常版はどこかで手を入れたい気もする。



んで、11月1日ころリリースした「金色天化」。これがトピックなんでしょうね。リリースこそ遅れたものの、公式セールの追い風もあり飛ばしまくり、今も「山彦」と同等のセールスを展開しています。ようやく待望の「山彦の次」が出てきたのは、本当にありがたいです。
「テーブルの上のスカイラーク」を出した時には、山彦の勢いで、それなりに売れてくれるものかと思ったら、全然そんなことはなくて、そんな甘くないな、と現実を教えられたわけですが、ようやく良い感じで売れる長編が出てきたのは素直にありがたい。なんとなく希望が見えてきた感じがあります。セールスに関しては年明けに話すと思うんですけど、おかげで他の作品も動くようになってきて良い感じ。
内容的には前述の「ほうき星」の方向性に近いというか、あっちは「金色天化」のテスト的な意味合いもありました。とにかく軽く明るく健全な、今までの読者と違う層にもアピールしたかったんですよね。好きなものを書き続けていると、自分の感覚が先鋭化しすぎて、袋小路に入ってしまう怖さもあるし。
なんつーか、取り込めるものは取り込んで消化していかないと、どこかで先細りして長続きしなくなると思うんです。読者まで硬直してしまうと不幸しかない。
で、ラノベとか読んで、ハーレムだの姉萌えだの突っ込みつつ、デレそうでデレない感覚を軸にいつもの作風をオブラートにして全方位に媚を売るというセコさを発揮してみました。
新しい作風でしたが、個人的には今までにない面白いものが書けたかな、とは思っています。

今後はすでにアナウンスした通りに、天化シリーズとして、あと2作リリースして足場をしっかり固めたいです。本当はもっと書きたいものはたくさんあるんですが、そっちを後回しにしてでも、当面はこっちを優先しようかと。まずは読んでもらえる環境作りというか作品を通じたセルフブランディングをですね、やらないといけない。とはいえ、合間にちょいちょい趣味に走った変な小説も書くと思いますけどね。

んなもんか。というわけで、次回が今年最後の更新になるはず。30日から31日の昼までには更新するはず。どうせ夜に読む人はいないだろうし。
それにしてもイエモンは紅白にJAMで出るんすね。そういえばNHKポップジャムのエンディングだったよね。たしか森口さんが司会してたころ。懐かしい。
ラベル:年末 KENPC KU Kindle KDP
posted by ヤマダマコト at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月26日

勝手にKDP本レビュー★43江波武俊「間(あわい)」

クリスマスも終わって、ことし最後のKDP本レビューは、江波武俊さんの「間(あわい)」。静かな純文学で締めくくりたいなと思いました。
この本をチョイスしたきっかけは表紙の写真の雰囲気。この感覚、海の色や民家の感じ、空気感がすごくシンパシーを感じました。多分、太平洋側の人にはわかりづらい感覚かもしれない。
で、気になって著者セントラルを見ると、新潟県佐渡市出身だそうで、王木さんをはじめ同郷の方がたくさんいるなと感心しました。
で、本作も舞台は佐渡島ならぬ佐都島。主人公の経歴などを考えると私小説的な側面もあるのかもしれない。
佐渡っぽさはさほどでもないけれど、帰郷後の桜子の家の描写が妙に生々しいというか、東京から地方帰る人が経験する感覚っぽいなと思いました。あと、田舎の人間関係なんかも。私は島生まれではないですが山村濃密な人間関係で育った友人たちはいますし、彼らの関係を思わせるような物語でした。

ストーリーは、主人公と友人の功、そして桜子の高校時代の同級生の半生をたどりつつ、それぞれの人間関係の変化を描くもの。38歳で帰郷する主人公が2人との出会いから帰郷までを回想し、最後に、ある事件を通じて、彼らも今とこれからを描く感じ。
このタイプの小説にしては、かなり凝った構成になっていて、間の回想も20年以上の時間経過をしっかり感じさせながら、うまく心情の変化をとらえている、というか、その辺はシンプルに素直にまとめている感じがしました。
間(あわい)というタイトルは、功と桜子の間、という主人公のポジションはもちろん、現在と過去の間、本土と島の間など、想像力を掻き立てられますね。

気になるのは、江波さんの文章。非常に正確で端正なんですが、頑固すぎるというか、構文にこだわりすぎている気配がしました。個人的には、作風的に、もう少し軽く柔らかい文章の方が合う気がする。文節の長さとか、明らかに素人じゃないレベルで整ってるんですけど、一方で、主語がすごく主張し過ぎるというか。文法的には正解なんですけど、もっと省いた方が滑らかになるんじゃないかなと思いました。
ホント好みなんですけど。
海外文学の和訳風にあえてしているのかもしれませんが、この作品は、軽い方が合うと思うんです。
そういう指摘があってなお上手いんですけど。
あとBBQもちょい軽いかなあ。



いや、1年の締めくくりにふさわしい作品でありました。
ラベル:純文学 KDP Kindle Amazon
posted by ヤマダマコト at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする