2018年06月28日

ヤマダ氏、独立作家同盟を応援してみる

ていうか、いろいろあって鷹野凌さんが理事長を務めるNPO法人日本独立作家同盟の賛助会員になりました。
いや、あくまで賛助会員なんで組織に属するというものではなくて、名前の通りに、趣旨に賛同して寄付をしただけです。というか本当は普通に寄付をするつもりだったんですよ。
NPOについては本業でも関わる機会が多くて、その中で多くのNPOが税制で優遇されて社会的に影響力が高くなる「認定NPO」を目指していることを知ったんですね。で、そのためには年間で3000円以上の寄付者が一定以上いないと認定を受けられない。
鷹野さんによれば独立作家同盟について将来的にはそこを目指すということなので、なら寄付したろうかい、と。その時に、「賛助会員の会費も寄付扱いになる」と聞き、ならそれで、という感じです。特に会員の自覚はないし活動することもないし。

独立作家同盟についてはNPOになる前から「群雛の人たち」いう認識で知っていました。群雛そのものは作品発表の場として面白いと思ったんですけど、正直、当時は組織としてはあまり興味がなかったんですよ。どちらかといえばプロモーションと交流に寄っている感じで、それはどちらも私にはあまり重要じゃなかった。
NPO化は、確か晴海まどかさんが会見を実況していましたが、かなり興味深かった。それに昨今のノベルジャムもとても面白い試みだし上手くいっているんでしょうけど、自分に直接関係があるものではないな、と思っていました。

一方、私自身、セルパブをやってきて「1人ではどうにもならない」という部分が増えてきたんですね。
とくに一昨年でしたっけ。「エンジェル」などをリリースしてKDPを黎明期から盛り上げてきた大御所・如月恭介さんがAmazonから無関係な嫌疑をかけられてアカウントを凍結させられた事件。あきらかな冤罪だったため結果的に解決したんですが、ああいうことが今の自分に起きたらと思うとゾッとするんですよ。すでに生活の一部になっているので、ここでアカウント消えたらダメージがとても大きいのです。
だから、そういった時に直接ストアとコンタクトが取れてモノが言える同業者組合的なものが必要だと感じたんです。
で、その件で鷹野さんとツイッターで話していたら、独立作家同盟も考えていることは一緒なんだな、と思い今回の件に至ったわけです。
そんな高尚な理由ではなく、とりあえず、自分で動くの死ぬほど面倒じゃん。ただ原稿と向き合ってたいじゃん、っていう。だったら法人格を取得して会見開いて、ノベルジャムで今をときめく独立作家同盟さんにお任せでいいじゃん、みたいな。だから応援する気になったわけです。

個人的には、作家の主体的な活動をサポートしたり、あるいは税制改正で確定申告が変わったら税務署の人を呼んでセミナー開いたり、いわゆる商工会議所のセルパブ版みたいなものを期待したいです。とくに個人では接点を持ちづらい行政やストアとのパイプ役はあると嬉しい。
まあ、あくまで個人的な願望ですが、今後はそういうニーズも増えてくる気がするし、独立作家同盟への期待は増してくると思うんですよ。

なんにせよ、そのためには組織が強く大きくならなければいけないんだろうし、ノベルジャム含めいろいろ頑張って欲しいなあと思います。まあ、私は年3000円の応援しかしてないので、これ以上は言うことないですけど。
ラベル:KDP Amazon Kindle
posted by ヤマダマコト at 15:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月24日

表紙外注についての思うこと

まあ、先日の続きというか、表紙の外注の話。
昨日もちょっと書いたけど、今後は長編の表紙については自分で作ることはあまりないだろうなと思っています。
短編についてはペイするのに時間がかかるし、それくらいは気楽に楽しもうと思ってますけど、そこもいずれは外注の比率が増えていくような気がする。
新年に「今年はプロダクト方面で攻める」と言った一環ですよ。表紙に限らずリリース作品全体の話でもありますけど。「繋ぎ」みたいなものは出さない、っていうか。
同時に今進めている既存作の表紙リニューアルについては、PrimeReadingが思いのほか強力だったためです。これは期間終了後に反動くるヤツだと思い、今のうちのコンテンツの底上げをしておきたいわけです。今なら、プラスの効果は大きくなるわけですし。

もう一つの理由が節税ですね。どう考えても、このままいくと今年は一気に、しかも一時的に収入が増える。嬉しいけれど税金を考えるときつい。そこで多めに経費を計上してしまおうと。そのために、現状でも結構な枚数を外注で依頼しています。
ぶっちゃけ、KDPはロングテールで売れるものなので、今投資したものは数年先まで効果が生きる可能性が高いのです。だから実質的に節税の手段としては効果的だったりするんですよ。これは新作から外注する場合もそう。
おそらく、今、現実的なKDPの投資って、他に思いつく範囲だと有料広告や校正の外注があって、おそらくどちらも相応のメリットがありますがコスパを考えると、表紙にお金をかけるのが最優先だと思われるんですよ。もちろん、いずれは全部検討しなきゃいけないんでしょうけど、今はそこまでの余裕がないのが正直なところ。
個人的に校正も魅力的ですけどね。表紙も合わせると、かなり時間に余裕ができて、リリースペースをもっと上げることができる気がする。

表紙については、私がKDPを始めた4年前に比べて明らかにクオリティが上がり外注が増えてきました。昔はもっと牧歌的だったんですが、ランキングに出てくるようなものは商業本との境目が曖昧になってきている感じがします。もちろん、以前から外注でやってきた人もいるし、作者自身がクオリティの高いものを作れるケースもあるわけですが、全体的に変わってきた感じがする。
その理由は、表紙の差が売り上げを大きく左右することが認知されたこと、フリー素材の充実に加え、やっぱり読み放題のKindleUnlimited導入で採算性が上がったことも大きいように思うんです。
もともとジャンル的にラノベは外注率が高かったし、加えて採算の取れやすいと思われるアダルト系もそうですが、今はどのジャンルでもまんべんなく増えている感じがします。
加えて、なんか私がKDPを始めたころは「美少女が鉄板」みたいなことを言われたし、いわゆる同人系のイラストレーターさんも人物が得意な人が多いようで、そういう方向に偏る傾向があって、硬派なミステリなんかはなんだかんだで関係ないのかな、と思ったら、先日レビューした松葉紳一郎さんの「虚構のER」は、どうやらデザイン事務所に依頼しているようです。確かにクオリティ高い。



松葉さんの件で興味を持って、私も近所デザイン事務所や印刷所に聞いたら、だいたい3万円前後からオッケーのところが多かったんですよ。これも十分に現在のKDPならペイできるラインだと思うんです。趣味でも全然手が出せる価格帯。
そう考えると、今後もこの辺の流れは変わらないだろうな、と思うしすごく興味深い。

個人的には、すごく良い流れだと思っています。外注で「外に向く」ことができるのは、市場の認知度向上にもなるしKDPというかセルパブ全体の認知度向上になるかもしれない。
一方で、その辺りのノウハウというか値段の相場や価格交渉の情報が不足していてトラブルが怖いな、と思うときはあります。デザイン事務所は別として。実際に、先日、イラスト依頼でトラブルに遭った人の話も聞きましたし。
私もいろんな人に話を聞きながら進めたし、実際に依頼者で進め方は全然違うわけですし。だからと言って具体的な価格や交渉内容をオープンにできないし、みんなそうだと思うんですよね。
その辺を、こう、どうにかできないかなと思うんですよ。私は別に良いんですが、今後、そこでトラブルが起きないとは限らないわけで、下手をするとセルパブ全体のイメージにも影響するかもしれない。だから、こうマッチングサービス的なやつがあってもいいんじゃないかと。

私の方はこれまでにお願いした人たちを中心に適材適所で起用していければと思いますし、あと、今はサブカルポップな感じの絵が描ける人がいるとありがたいと思っています。
あんまり特定の人に傾倒するのは、お互いのためにならないというか、イメージが特定されるのは個人的にすごくやりにくいなあ、と思っています。



まあ、そんなこんなでリニューアルした山彦もなかなか好調です。読んでない方は是非。
ラベル:Amazon 雑談 Kindle
posted by ヤマダマコト at 20:32| Comment(2) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

山彦統合版の表紙をリニューアルした件について

表題通り、リリースして久しい山彦の統合版について、表紙をリニューアルしてしまいました。
春の「テーブルの上のスカイラーク」については分冊版の廃止、販売のテコ入れという合理的な戦略でしたが、今回は総合ランキング2桁を維持するロングセラーの看板作品をリニューアルするというギャンブル。KDPニュースにも取り上げられて、うちのアイコン的な部分だったし。
とはいえ、やらかしたら他で取り返せばいいだけなので、ここはPrime Readingに選ばれている今のうちに花火を打ち上げたろうかい、という。



イラストは橘冥紗(@meisa_tachibana)さん。
ぶっちゃけ、当初は予定になかったんですよ。別にリニューアルの必要性も感じてなかった。ただ、たまたま橘さんの方から声をかけてくれて、いくつか作品を見させてもらってるうちに、「この方に山彦描いてもらったら良いものになりそう」と思いつき、お願いしてみた次第です。

こういうの面白いですよね。こちらは「あくまでライトノベルではないので」っぽい感じで方向性を伝えて、ほぼお任せ状態の中、作品を読み込んで、素晴らしい表紙に仕上げてもらいました。
もともと私個人としては、雰囲気さえ乖離しなければ作品と表紙の整合性なんてどうでもいい、というか、むしろ「中身は適当だし、気にするのは雰囲気だけでいいっす」みたいなスタンスなんですよ。人に頼む以上は、その人の作家性を優先したいし、そうでなければ意味がないと思うので。あくまで、こちらはイラストをチェックした上でお願いするわけですし。
そういうざっくりした中で、シンプルだけど伝奇ホラー風味とスケール感を損なうことなくまとめてくれたのは嬉しいし、橘さんの方からどんどんアイデアを出してくれたのはありがたかったです。
特に赤色の使い方なんかは凄いなーと。フミの目の中の虚無感とか不穏な雰囲気も伝わってきます。しっかり原作を読み込んで、可愛いだけじゃないところを捉えてくれたのは本当に嬉しいです。

ちなみに、今回の山彦にこだわらず、水面下では既存作の表紙リニューアルは進んでいます。追い風が吹いている間にやるべきことはやるつもりで。イラストレーターさんも色々。
そこら辺は、今回の橘さん含めて、これまでにお願いした方々はいずれも個性的で方向性が違うので、今後も作品のイメージによって、それぞれ継続してマッチングしながら依頼していければと思っています。
ぶっちゃけ、気心の知れた1人に全てをお任せする方が楽かもですが、それはお互いにとってマイナスにしかならないと思うし。



というわけで、興味のある方は是非。プライム会員は無料で読めますし。
すでに購入した人はアマゾンのサポートにメールを送れば新しいものを再配信してくれるはず。さすがに表紙だけでは、一斉にというのは無理っぽいので。その辺はご容赦いただければ。
posted by ヤマダマコト at 19:16| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする