2019年08月27日

新作の進捗&表紙ラフ公開

久しぶりのブログ更新。
色々バタバタしていて、そこまで頭が回っていなかったんすね。すみません。
あと書くこともないやんけ、っていうか。

とりあえず新作「勇魚神」については、第2部がおおよそ9割書けました。全体を通しても6割は超えたはず。目標の8月末は微妙だし、そこから1週間程度の推敲を要しますが、それが終われば第3部に着手ということで、ほぼほぼ予定通りに進んでいます。
ていうか、「相変わらずの我がサラリーマン気質に乾杯!」みたいな。

表紙の方もイラスト担当してくださるRangerさんが、こっちが心配になるほど真剣に取り組んでくれて、ますますプレッシャーも上がってくるわけでございます。
Rangerさんについては、今さら紹介するのもアレですが、これまでもリニューアル版の「テーブルの上のスカイラーク」と「ヤルダバオートの聖域」を手がけてくださった方。今回は昨年の時点でこちらからアイデアを出して内々で頼んでたんですよね。

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で、これが第1部のラフでございます。人の作品なので書影以外をこちらで公開するのは消極的な方なのですが、今回は出来が良いし作品と分けて考えられないやつだし、そろそろ情報を出していきたかったので、本人の許可を得て公開してみました。

これ、地元民ならわかると思うんですが、現在の新津商店街の四つ角のところの交差点(かつて江戸っ子屋があったところ)から、我らが新津の摩天楼「ロイヤルコープ」を見たアングルなんですよ。
まさに仮タイトル時代の「新津ファンタジア」にふさわしいローカルにこだわった表紙で、ちゃんと第1部の雰囲気がよく出ています。
ていうか当初は、ジュブナイルということで今風の児童文学っぽい可愛い絵を描く方に頼むことも考えたんですが、私が密かに温めていた「写真の背景にイラストで人物を加える」という方向性で考えていった結果、1番それに合うのはRangerさんだろう、ということでお願いしました。絵の緻密さと人物のリアリティのバランスとか色々考えるとベストな判断だろうと思いました。
結果、写真をそのまま使うことはしませんでしたが、この奇妙な現実感はRangerさんに頼んでよかったな、と。空に浮かぶ鯨っぽい巨大生物も、実はかなり前にデザインしていただき、イラストのイメージが小説に入っているという。登場人物とかもそうです。

というわけで、年内に第1部リリースは宣言通りに達成できる可能性が濃厚になってきましたのでご安心を。



なお、Rangerさんが手がけた直近の表紙はこちら。
昨今の話題のクマが人を食いまくるパニックホラーっぽい小説です。
ラベル:進捗 Amazon 新作
posted by ヤマダマコト at 22:01| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月21日

新作の進捗とFE風花雪月の感想

とくに意味はないけど、仕事の合間に時間があったので更新。
新作「勇魚神(いさながみ)」については、ようやく全体の折り返しまで書けたような気がする。すでに真ん中の第2部もプロット消化率ベースで75%に達したようですし、ペース的にはまずまずだと思います。11月までに初稿あげたいです。
リリースまで考えると足掛け1年になりそうですね。合間に他作品を色々リリースしながらですが、やっぱり長いですね。長期計画は維持が大変で、スケジュール管理がしんどいなあ、と。
しばらくはこういう大きなネタはやりたくない気持ちでいっぱいですし、それに見合った作品にしないといけない。

合わせて表紙の方も進めています。
今回は3冊で分けますが、私の撮影した「新津の風景」をベースに、イラストレーターさんが人物を加えてイラスト化して、よりローカル色を打ち出そうと。より作品の魅力を商品ページでアピールしつつ、地域での話題性を上げるのが狙いです。きっと、ここからプロモーションの足がかりが出来てくると思う。これも、ほぼ計画時からイラストレーターさんに相談して作業している感じ。
私も梅雨明けからお盆まで、休みの日はロケハン頑張ってました。おかげで日焼けが半端ねえっす。
そこら辺の顛末は、常に執筆の合間に手記を残していて、出版時にメイキング日記として、あとがき代わりに添付しようと思っています。

あとはFE風花雪月はちまちまやってます。青クラスでハード&クラシックです。ゲームとしてはすごく良くできてると思うんだけど、「FEの新作」と言われると悩む感じ。
ストーリーと育成、人間ドラマに振ったのは良いと思うし、これがSRPGの新規タイトルだったら「もうFE超えてるかも」って言っちゃうかもだけど、どんどんSLG的な楽しさが減ってるし、何より「キャラロストの侘び寂び」が消えていくのが悲しいなあ、と。
FEってSRPGではなくファンタジーSLGだったと思うんです。「RPG風世界観で生産のないファミコンウォーズ」というか。もう、その面影はどこにもなくなっちゃったなあ、という寂しさもすごく感じてしまいました。
今更というか、GBAの「聖魔の光石」あたりからその傾向が強くなってきたんですが、今回はマップ攻略より育成の自由度に重きを置いて、よりその傾向が強くなったし、散策システムもそんな感じがする。
そこら辺の物悲しさはあるんだけど、別モノとして楽しむんなら、これはこれでオッケーというか、とても良いゲームだと思いました。ゲーム性は別物だけど雰囲気はむしろスーファミ以前に回帰した感じもあるし、良い意味でFEらしくない重厚な物語もいい感じ。それを求めていたかといえば微妙だけど、きっと3DSあたりから入ったファンには喜ばれているんだろうな。
でも、同じ学校の知り合い同士が第2部から殺しあうのは良かった。擬似的なロスト感が味わえる感じで。個人的には引き抜きシステムはいらないと思うし、出来てももっと難しくしてもらって、もっとロスト感が味わえる展開が楽しみたい。逆にオートセーブしつつリセット不可で他クラスから引き抜かれていくシステムとかあっても良かったなあ、と。



ああ、でも忘れもの係はめんどい。散策中に落としもの見つけると「またか」っていう気持ちになります。
posted by ヤマダマコト at 13:17| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月09日

KDP小説「仮想美少女シンギュラリティ」についての考察

というわけで、久しぶりのKDP本レビューはバーチャルYouTuber(VTuberって言うんだっけ)のバーチャル美少女ねむ作「仮想美少女シンギュラリティ」。
実は結構前に読み終わっていて、私の読んだ本の中では、間違いなく今年のKDP小説を代表する作品のひとつになると思ったし、どこかでレビューを書いておこうと思ったけど、なんというか純粋な小説としての書評でいいのかどうか迷ってるうちにプライベートがバタバタしていて書けずにいたという。だいたい自分の作品でアップアップしてるわけでして、そこまで頭が回っていなかった。
ただ、もう上半期も終わったし、そろそろ書かないといけないな、と思いポチポチ書いてみた次第です。
小説のレビューは後半で、前半はその取り組みに対する感想を書いていきます。



とりあえず、バーチャルYouTuberとしての彼女のコンセプトとかはおいて、その取り組み自体がすごいですよね。
私は詳しくないのですが、彼女はそもそもバーチャルYouTuberとしてすでに第一線で活躍しているわけで、その上でKDPを使ってKindleストアに進出してきた。それも「バーチャルYouTuberが書く小説」として、バーチャル美少女ねむの誕生から現在までを、現実とリンクさせつつ、SFとして描くアイデアがすごいな。と。
その時点で、企画力の勝利だと思うんですが、その表紙依頼料やら執筆の諸経費をクラウドファンディングを使ってファンから集め、さらにプロモーションに活用するという。ていうか、ここまで周到に準備してKDPに取り組んだ人見たことねえぞ。
それでもって結果も出ていて、カテゴリーランキングで上位に来ているし、よく見かける。

今までKDP小説書いてる人って受け身だったわけですよ。せいぜいTwitterで宣伝しまくって、人の企画に乗っかって「露出アップ!イエイ!」みたいなもので、ここまで自分のターゲットを分析して戦略的に動く人はいなかったと思うんです。そういう意味でエポックメイキングというか、やっぱ向こうの業界はすげえな、と。これくらいの行動力がないとダメなんでしょうね。人と足並み揃えて「セルパブの今後」とか論じてる場合じゃねえぞ、と。みんな頭使って個々に動いていくべきなんだろう、と。
そういう意味で、「KDP界の黒船」と言って良いと思うんですよ、私は。別にリアディゾンの話じゃないですよ。なんちゅうか、異文化からやってきた黒船っすわ。みんな目覚めろ、と。だいたいさ、ねむちゃんwiki持ってるんだぜ?
多分、これからもこういう動きは加速してくるだろうし、そろそろKDPでも個々の作家が知恵を絞って動かないと、厳しい時期が来たんだろうと思います。いや、マジで。

それで、ここからは小説そのもののレビューなんですけど、ぶっちゃけよく出来ています。ちゃんとSFになっているんです。最初は渡辺浩弐がファミ通で連載してたSF読み切りの「2000年のゲーム・キッズ」っぽい、読みやすい電脳系のエンタメと思いきや全然そうじゃなかった。
むしろ「ISOLA」とか最初期の貴志祐介や「リング」の鈴木光司っぽいテイストがそこはかとなくあって、黒い背表紙の角川ホラー文庫で育った身としては、かなり親近感がありました。「噴火で住めなくなった伊豆諸島の外れの島」って、なんかもうそっち系じゃないですか。
その島の巫女や女神みたいな土着的な話がバーチャルリアリティ、さらにバーチャルYouTuberと絡んで、単なるSFで終わらないスケール感がすごく心地よかった。その凝ったストーリーがちゃんと、現実とリンクしてるのも上手だなと。
ただ、個人的には、最後は土着的な部分が若干弱くなって綺麗にまとまりすぎたというか、SFの枠に戻ってしまった感じが残念な気もしました。もっと伝奇ファンタジーと融合してスケールの大きな物語になるのかと思っていたし、そういうのが好みなんですよね。母親の血筋とか伏線もいっぱいあったし。
ただ、あの含みのある終わり方からして続編がある気もするし、そちらに期待したいです。きっと、もっとスケールの大きな物語になるんじゃないかと。
posted by ヤマダマコト at 20:25| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする