2020年03月27日

山彦通常版改訂とPODについて

本当はPODの話のみにしようと思ったんだけど色々リンクしているのでまとめて。

とりあえず、今回の改訂についてから。
まず、山彦についてはこっちの分冊の通常版が最初に出たんです。当時のKDPは本の価格帯が今よりずっと低くて、ボリューム的にもここまで大きいものは少なかった。なんで分けないとセールス的に厳しいと判断しました。今以上にKDP作品への風当たりは厳しかった気もしますし。



で、それから数ヶ月後に3冊まとめた統合版を出したんですよ。理由は、当時あった(今でもあるかも)Kindleオーナーズライブラリという専用端末ユーザー向けに月1冊無料で読めるサービスのためです。3冊だと、サービス利用者は3ヵ月かかってしまうので不便ですし、確か同サービスへのKENP導入のためもあったと思います。牛野小雪さんのアドバイスに後押しされたのも覚えています。
で、それ以降は併売という形で進めていたんですが、どちらかというと統合版の方が売れていたんですね。一昨年のPrimeReading入りと表紙リニューアルでさらにその傾向が強くなりました。

私としては、その頃から統合版に一本化しようと思っていたんです。読み放題が主流になり、価格のファクターが相対的に小さくなったし、ランキング面でも分けるのは不利だし。そのため、Kindleクオリティから修正要請がどんどんくる統合版の改訂が進む一方、分冊は放置気味だったんですね。
ところが、昨年秋辺りから、なぜか分冊版が有料販売中心に動き始め、KENPも伸びてきて、いつの間にか統合版を超えてしまい、一本化を断念せざるを得なくなってしまったんです。理由は謎です。

なので「そのうち、分冊の方も統合版に合わせて改訂しなきゃ」と年末頃から思っていたんですが、「どうせやるからには表紙リニューアルしてテコ入れしとくか」、「いやいや、そこまでやるならPODもやろうぜ」とどんどん計画が膨らみ、取り掛かりも遅れていたんです。
で、今回の分冊版上巻のPrimeReading入りで、より多くの人に読まれることになり、せめて改訂だけでも急いでやっちまえと。そんな感じです。

改訂内容についてはあくまで統合版準拠の改稿で、統合版を切り分けてまるっとファイルを作り直させていただきました。
表紙リニューアルなどについては、後日、POD版リリースに合わせての形になると思います。

で、そのPODについて。
私自身は紙本に対するこだわりは全くなくて、少なくとも去年まではPODも無関心だし商業出版も興味がなかった。
ところが、昨年の夏にブン屋から明日を洗うと決め、セルパブ作家として地域から情報発信していこうと考えたときに、同業他社の先輩に相談したんです。すると、「だったら紙の本があった方がなにかと便利じゃね?」と言われなるほどと思いました。やっぱり地域の人たちや行政との関わりを考えれば現物を手に取ってもらうのが手っ取り早いですし。
そういう意味では、必要に迫られてであって、単体で利益をあげようとも思っていませんし、楽しんで作る気持ちもあんまりないです。ぶっちゃけ面倒くさい気持ちの方が大きいです。でも、やらなきゃいけない。

対象本については、色々ある中で最初は「山彦」しかなかろうと。それも3冊やりたかった。そもそも統合版は1冊だと色々大変そうですし。ちょうど昨年秋から売れてきているし、何より、この作品こそ地域の人の認知度が1番高く、同時に地域の皆さんの支援でここまできたと思っているんですよ。なんで、寄贈や献本を考えても、このタイトルしかなかったです。天化のポップな表紙も楽しそうですけどね。

そんなこんなで現在は色々お願いしつつ進め始めたところです。どうなるか分かりませんが、いろんな人の手もとに届けば良いなあ、と。
ちなみに表紙は、山彦のスピンオフ的な「風、めぐりくる」、さらに「月の女神に、希望の歌を」のなかしまなぎささんにお願いしています。
統合版の橘冥紗さんの仕事も素晴らしかったんですが、せっかく2種類あるのなら統合版と違う方が色んな角度から楽しめて面白いだろうと思いますし、橘さんにはぼちぼちあっちのシリーズもお願いしなきゃだし。
なにより、最初になかしまさんの絵を見たときに、新潟の方ということを含めて、いずれは山彦のリニューアル、さらにいつか書く「海彦」の表紙をお願いしたいと思っていたんですよね。この作品にはすごく合うと思うんです。



そんなこんなで、一気に色々進んできた感じです。今年後半は飛躍のための準備期間になればいいな、と思っています。
posted by ヤマダマコト at 23:30| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする