2020年04月29日

近況など

というわけで更新。
コロナの影響で仕事が色々とバタバタしている、オッスおらヤマダ。事務関係メインで出勤が一時的に交代制になったわけですが、私としては、こういう時こそ何か新規のビジネスに繋がるんじゃないかと社内で動き回っていて、とんでもなく面倒くさい仕事を抱え込みつつ生きています。
去年の今頃は想像つかなかったですね。前はサラリーマンと言っても概ね1人で仕事が完結していたし、上司とも長い付き合いなんで色々言えたけど、今は外様だしチームプレーが求められるし、なんか面倒くさいなあ、と。

そんなこんなで新作については細々書いております。そろそろドラマが動き出すことだし筆も乗ってくれば良いのですけどね。家に子どもがいるとあんまり集中できないんですよね、なんでか。
今のところは予定通りに推移しております。

セールスについてもまずまず。
コロナの影響とかプライムリーディングの効果もあるにはあるけど、それ以上に新作の「勇魚神」がKENPも有料販売も主力になってくれていますね。



単著では「山彦・下」がダントツだったり、天化シリーズも好調ですが、今は勇魚神が中心。新作が売れるのはとても嬉しいのですが、これまで主力だった作品については、どこかのタイミングでテコ入れする必要があるなあ、と考えています。山彦も天化も年内に何かしら取り組むつもりではありますけど。
やっぱり、いくらロングテールとはいえ5年前の作品が主力であり続けるというのは難しいとつくづく思います。なんだかんだで緩やかですが沈んでいく。KDPそんなに甘くないっす。
クロサワさんの「珍夜超特急」とか赤井さんの「チョコレートの天使」はすげえっす。ああいうのをロングセラーって言うんでしょうね。
私の場合は、こつこつリリースして積み上げて維持していくしかないのだろうと思います。

ゲームについては、ゼノブレイドの発売が近いのでなんとかFE風花雪月の4ルート目を進めています。ブーブー言いながら220時間遊んでるんだもんなあ。でも週に数時間ペースなんで来月中に終わるかどうかは微妙なところ。
posted by ヤマダマコト at 16:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月20日

KDP本、鈴木千恵子「私と言う女」を読む

私が以前にケータイ小説をやっていたときは、まさに「恋空」の全盛期で、中高生の女の子たちがどこまでノンフィクションなのか怪しい「実話系」のヤンキーとの恋とか妊娠中絶を語った小説が熱狂的な人気になっていた文学評論家や社会学者、サブカル系の識者が色々言っていた時代でした。
ただ、そうした女子が自給自足していく「実話系」の陰では、ひっそりとガチのミステリを公開したり公募狙いの人たちが自作を発表しながらコミュニティを形成していたりするんですよ。あくまでひっそり。私もその辺からスタートした感じです。きっと、今の「なろう」とか「カクヨム」もそんな感じだろうと思う。ユーザーが増えればメインストリームとは別に、こう、色んな人が入ってくる。必ずしも大ヒットとはいかなくても、それでも色んなものが出てくるのは、きっとサービスの認知度が向上した証のひとつなんだろうと思います。
んで、KDP小説のメインストリームって言われてもピンとこないですよね。だいたい商業と一緒に並ぶのでマーケットから傾向が見えてこない。せいぜい、「BLはKDP本が元気だな」とかそんくらいのもの。そういう意味では、アマチュアが小説を発表する場としては異端なんですよね。角川さんのブックウォーカーさんだってインディーズというカテゴリがある。そこがKDPの難しさであり魅力だったりするんですけども。



とはいえ、それでも「KDPも裾野が広がってきたのかな」と思ったのがこの作品。鈴木千恵子さんの「私と言う女〜遠い記憶〜」。
フィクションと銘打ちつつ、半自伝的な回想録形式で昭和33年生まれの女性の半生を描く物語。ていうか、名前や固有名詞以外はノンフィクションっぽい気がする。ケータイ小説の「実話系」とは全然違う。
ちなみに、この作品を知ったきっかけは鈴木さんの方からTwitterでフォローしてくださったこと。割とファンの方にフォローしていただく事は多くて、きっと自作を読んでくださったのかな、と思ったんですよ。昭和33年生まれならうちの母親世代ですし、ツイートもごく普通の主婦の方っぽいし。そうしたら、KDPで小説的なものを出してるわけですよ。めっさ気になるじゃないですか。

本を開いて驚いたのが横書き。なんか久しぶりに見た気がする。内容については、平易な文章でわかりやすく、でも丁寧に書かれていてなかなか「読ませる」内容。子どもの時代のいじめや家族の都合での転居、好きだってテレビスターへの思いや結婚など、すごくストレートに変に脚色することなく穏やかに描かれていて、本人にインタビューしているみたいな不思議な気持ちになる。個人的には芸能人などは実名の方が良かったと思うけれど。そっちの方が同世代の共感を呼べるでしょうし。
ただ、いわゆる高度成長期から今日まで生きてきた女性の、しかも偉人や有名人でもない一般人の人生というのは面白い。人の人生って、それだけでもエンタメなんだな、と実感させられます。特に時々語られる人生観はすごく興味深いです。そんで、旦那さんの持病に痛風があるのがね、おおう、と。
時に軽妙に、でも時にずっしりとくる感じで、特に親への様々な思いは印象的でした。

にしても、こういう作品って昔は地域の文芸サークルの同人誌や市が定期刊行するような文芸誌しか発表の場はなかったように思うんですよ。いわゆる作家志望やビジネス目的ではなく、趣味的に小説やエッセイ、俳句なんかをカルチャーセンターとかで習ったけど発表する人たちは昔からいたんですが、これまでは地元の印刷所などで安い同人誌を作って知り合いに配るしか発表の手立てがなかった。コストがかかるからだいたいグループで。
本来であれば、そういう人たちこそKDPはじめセルパブを活用すべきだと思うんですよね。低コストでより多くの人に読んでもらえ売り上げもあるわけですし。
その意味でも、こういった渋い作品がどんどん増えてくれば良いなあ、と思います。全国の昔から活動されているベテラン同人作家のみなさんのニーズに応えられると思うんですよ、セルパブって。
posted by ヤマダマコト at 12:40| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月18日

短編全集2015-2019出ました

久しぶりの更新となりましたヤマダです。
にしても、緊急事態宣言が全国に拡大ですか。新潟県については感染者が多くない上にある程度、追跡がうまくいっているせいか、そこまで緊急事態という雰囲気ではないんですよね。学校とかは休校になりそうですけど。
仕事については変わりなく。私個人としては休んでもいいし休まなくてもいいな、と。割と外部とのやりとりも多くてリモートというわけにはいかないですし。

そんな中で表題の通り、以前から告知していた新潟文楽工房5周年企画の〆となる短編全集「STAR STORIES」をリリースさせていただきました。



この表紙については、「テーブルの上のスカイラーク」、「ヤルダバオートの聖域」、「勇魚神」をお願いしたRangerさんによるものです。これまでのイラストとかなり毛色が違うんですが、今回も勇魚神と同じく私の方でイメージについて色々方針を出させていただきました。テーマは「本のある風景」とかだったと思うんですが、「タイトルなど文字系をアルファベットとアラビア数字で統一して洋書風にしたい」という希望があったのでそういうリクエストを色々。アメリカのSF誌「Amazing Stories」の古き良き時代のやつみたいなレトロ感が欲しかったんですよ。
とにかく小ネタがいっぱいのクールな表紙で、私の作品のモチーフからペヤングまでいろいろあるという。
ちなみに一番目立つメカ魚は、私が、「新潟県立自然科学館のエントランスにある造形作家・井村隆さんのオブジェが好き」と伝えたから入れてくれたんだろうな、と。新潟の人なら分かると思います。あのオブジェというか、自然科学館そのものが子どものころからすごく好きで、SFとかファンタジーとかの空想の原点になっているんですよ。最近は小さい子の遠足コースになって通路に子どものお弁当スペースができたり、かつてのSF感とかデザイン的な美しさがどんどん失われているのは悲しいですが、それでもすごく好きな施設だったりします。プラネタリウムもあるし。

中身については事前のアナウンス通り、「ピーカブー!」、「怪物少女フォーエヴァー」、「風、めぐりくる」、「魚(いよ)」、「青春SPOOKY!」収録の10作に加え、隙間社レーベルから出たリミックス「MashUp! セルパブミックステープvol.1」で発表した2作品を追加。さらに同本でご一緒した隙間社さん、王木亡一朗さんも特別寄稿してくださり、5周年にふさわしいゴージャス仕様になったんじゃないかと思います。
基本的にこの本だけの新作などはありませんが、各作品について全部読み直して手を入れてあります。若干、リーダビリティを向上させたほか、印象的なフレーズを変えたりしているところもあるので作品によっては印象が違うかもしれない。
読み返して思うのは、「鳥葬」とか意外に頑張ってたな、とか。自分でもディテールは忘れていることが多くて、読んでみて気づくことが多かったです。やけに「川」が舞台になっているやつが多いとかね。

そんな感じで、興味がある方はぜひ。自宅にいる間に新潟気分を味わっていただければと思います。



なお、隙間社さんのリミックス本はこちらからよろしくです!
posted by ヤマダマコト at 15:51| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする