2015年04月05日

伊坂幸太郎ってどうよ6★マリアビートル

昨日はGが勝って一安心のヤマダでございます。
んで今日も高木3号機(エースカスタム)が完封か。えがったねぇ。
量産型スガノとか言っててごめん。

昨日がグラスホッパーだったもんだから、きょうはマリアビートルでも逝ってみますか。
ファンの多いグラスホッパーの期待されまくった続編。
今回は東北新幹線の車内で乗り合わせた殺し屋たちがせっせと仕事に励むお話。
誰も車両ごと爆発とか銃乱射とかしないあたりに殺し屋の矜恃を感じさせます。
そんなことやったらストーリーが破綻するでしょうが。

まずはタイトルからしてオサレ。
虫つながりでテントウムシならレディバードの方がポピュラーなのに、あえてこっちを選ぶ感じ。
オサレだけど、伊坂らしくない感じもしなくもない。

ストーリー的に根幹部分はぶっちゃけほぼ一緒。殺し屋は一新してますが、前作で生きていた主要キャラはほぼ出てくるし、オチも一緒。
けれども、物語の運びは随分と上手くなったし、密室が舞台なんで、すれ違いが多く、よりスリリング。死ぬ時はあっさり死ぬんで、ドキドキします。
前作の劇団とか面白かったけど、余計な情報だった気もするんですよ。
安物のバッテラに忍ばせてるガリとか、海鮮丼にアクセントのつもりで入ってる、ほぐした焼き魚みたいな。
そういうのがなくなっていて、純度の高いバイオレンスが楽しめる感じ。
気になったのはキャラ付け。今回は殺しの手口については特徴的ではあるんですが、それ以上にキャラそのものの個性が出過ぎている感じ。果物コンビとかスゲーいいキャラなんですけどね。
あと、今回は善と悪がはっきりしているというか、前作の混沌とした感じがなくて、すごくベタなエンタメになっちゃったかな、っていう。
その中心になる絶対悪的ポジの中学生・王子は中盤まではすごく面白いキャラなのに、最後には小物になっちゃうわけです。
大人なめんな、っていう演出なんでしょうし、これで溜飲が下がる人もいるんでしょうけどね。
私にはなんか残念というか、最後まで魅力的な大物悪役でいて欲しかった
あと伏線の張り方がらしくないな、という感じが。雑ってわけじゃないけど、もっと凝った仕掛けを得意とする作家だけにストレート過ぎるような。
とはいえ、純粋にエンタメとしてはグラスホッパーより断然こっちが上だと思います。
読んでるときの熱中度は凄いんだけど、アレ?っていう。



期待し過ぎて勝手にハードルあげちゃった部分も否めないかも。

posted by ヤマダマコト at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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