2015年04月06日

実は九九が全部言えないヤマダ氏、KDP本の値段になやむ★1

さて、たまには純然たるKDPの話。
価格設定についてです。
そろそろ新作「山彦」のリリースに目処が立ったので悩んでます。
原稿用紙換算で900枚から1000枚くらい。もっと膨らむかも。
問題はいくらで売るか。
もともとマーケティングを専門に学んでいたんですが、やっぱり娯楽品の価格設定は難しいです。
たとえばペヤングが88円なら、まとめ買い確定じゃないですか。
でも、エンタメはそうもいかんですよね。任天堂の先代社長も言ってましたが、欲しいものはいくらだしても買うんだろうし、他より安いから売れるもんじゃない
欲しいと思ったものに対して、「いくら出せるか」で決まってくるという。

年明けにこちらに参入して感じたのが、まずは同じKDP本の価格帯をあまり意識する必要はないのかな、という。みんな営利目的という感じではないようだし、良い意味で合理性を超越したところで値付けしている感もあります。
どちらかというと意識すべきは、出版社の商品の価格帯。具体的には文庫本なのかな、という感じがしています。
もちろん出版社が扱わないようなオンリーワンであれば、それより高くても構わないかもしれないですけどエンタメ小説は、そうもいかないですよ。
同じ値段なら、やっぱり好きな作家の本選びますもん。消費者としては。
私は分からないですが、Kindleの角川のセールなどは、かなりKDP本の売り上げを食ってるんじゃないかな、と思います。この考えが合っていれば。
だから、価格で差別化しようと思ったら、その出版社の文庫本ラインを超えちゃいけないのかなと思います。
実際にKDP本を見回しても短編の方が圧倒的に元気です。これは、出版社が出せない部分で、有る意味でインディーズの独壇場ですし。100円とか150円は出版社には対応できない価格帯なんだから当たり前の話なんでしょうけど。

そうなると長編はめんどくさい
あんまり安く売りたくないじゃないですか。で、分割して安くすればいいのかというとそういう問題じゃないでしょ、という。
例えば恩田陸さんの「夜のピクニック」手元の文庫本が670円。Kindle版もほぼ一緒。これって原稿用紙換算で750枚とか、そんな感じじゃないですか。安過ぎますって。
本来なら文庫本ではなくハードカバーと比較すべきなんでしょうが、消費者目線だと、やっぱりこっちと比較してしまいます。
んで伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」こっちは1000枚をかなりオーバーしていて文庫本で961円。Kindleで860円。

もしも拙作「山彦」を売るとしたら、この中間、つまり総額で750円前後がデッドラインになるはず。これ以上は論外。もちろん、私はどこの馬の骨か分からないインディーズですから、ここから下げないといけない。
具体的には最低でも総額600円以下、出来れば総額500円以下が望ましい感じでしょう。分割したとしても、未完のシリーズものはともかく、完結済みなら、買う人は総額で考えます。
600円払うなら、やっぱり出版社の小説に行きますって。
ボリュームはあんまり関係ないです。いくら1000枚書いても興味ない人には関係ないです。絶対

一応、山彦は新潟の中でもマイナーな県央地域全域を股に掛ける大作伝奇ファンタジーという意味ではニッチだし、しかも、21世紀に書くサンカ小説という、ものすごくマニアックなジャンルではあるんですが、多分、その部分の訴求力は期待しない方がいいような気もするし。
多分、その辺の価格帯で戦略を考えて行くべきなんだろうと思っています。
なんで総額で500円前後が理想という。

続きはまた明日にでも。
今度は1冊あたりの価格帯について、考えていることを書き散らしてみようかと思います。
ラベル:個人出版 Kindle KDP
posted by ヤマダマコト at 21:13| Comment(2) | TrackBack(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1000枚級は凄いですね。
私は文字数29万字の物を書いて、現在改稿中です。
私としては一巻で出したいのですが(そういう流れで書いたので)、それだと値段が高くなるので上下巻に分けて上250円、下300円で出そうかと考えています。
参考になれば幸いです。
Posted by 牛野小雪 at 2015年04月07日 13:05
おおお。貴重な情報ありがとうございます。
若干の違いはあれど似たような状況ですね。
そうなんですよね。本音としては1冊でまとめてしまいたいんですよ。
でも牛野さんのプランはイイと思います。
2つに分けるとしたらそうなりますよね。
上を安くしたいんですが、極端に安くすると下が大変なことになるんです。
3冊かなとも思ってますが表紙作るのがしんどいという。まだ決めかねてます。
Posted by ヤマダマコト at 2015年04月07日 13:58
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