2015年09月05日

ヤマダ氏卓球漫画を読む3☆古谷実「行け!稲中卓球部」

それにしても卓球って調べても既存の小説やコミックはすごく少ないのです。先日打ち切りになったマガジンとジャンプのあれらは語ることさえ難しいですし。古い少女漫画にもあるようですが、卓球成分薄め。
しゃーないんで稲中いくか、っていう感じになるわけですよ。比較的、卓球やってるしね。
リアルタイムで読んでました。個人的には「すすめパイレーツ」と同じレベルで好き。スポーツ系ギャグ漫画としては。
とはいえ、ギャグ漫画としては語られ尽くしてるんで、卓球のみの視点で考えるべきなんでしょうけど。
そう考えると、すごく中学生的というか、古谷さんは経験者だそうですが、わりとヌルいクラブだったんだな、っていうのは分かります。ただ、ギャグ漫画なのに試合の雰囲気は一番出ている感じがします。
卓球って、大人が混じって部門別でやる草の根大会が多いんですよ。で、変な大人が多い。その辺をギャグに昇華したりするセンスは上手いと思います。
ポコチンサーブも地下鉄銀座線サーブも、ある意味で中学のヌルい卓球部、運動部ヒエラルキーの最下層的な視点ではリアル。あの空気感って、知ってる人にしか分からないでしょうね。
名ばかり顧問の放任主義、文化系的な雰囲気、密室。ここら辺の要素が揃うとね。「ラバクリ」とかの略語のセンスもそう。サーブだけは、ゲーム中で唯一、自分が自由にできるプレーですし。
他運動部にコケにされ、からかわれ、という空気感を自虐的に醸す作風は今見ても面白いです。



ある意味で「卓球」ではなく「中学卓球部」を冷徹に描いた作品。あんな可愛いマネージャーはいるわけないけど。
posted by ヤマダマコト at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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