2015年09月15日

山彦はクロスファイアに似ているのか

おかげさまで拙策「山彦」が売れて、結構、いろんな人から感想をいただきます。そんな中で複数の方から聞いたのが「凄くクロスファイアの影響受けてますよね」っていう。
もちろん、ここでいうクロスファイアは宮部みゆきの超能力小説な訳ですが、結構、困惑しているというか、そんなに似ているのかな?って思います。
そもそもクロスファイアのオマージュ元たるキングのファイアスターターは大好物ですが、クロスファイアって、実はあんまり好きじゃなかったりします。
クロスファイアといえば、パイロキネスの持った姉ちゃん、淳子さんが悪者を追いかけていく途中で超能力組織ガーディアンに接触していく物語。それ自体は面白いし、よく出来ている。けど悪者を追いかける淳子と淳子を追いかけるオバちゃん刑事のちか子さんの追いかけっこが不足しがちで、お互いを認識するタイミングが遅いためにどうにも締まらない印象があるのです。
また、ガーディアンは本当に必要だったのかな、という。それこそファイアスターターの「ビショップ」に引っ張られてしまった感じがする。あとナイトヘッドの「アーク」とかね。超能力モノに秘密結社がどうしても必要とは思えないし、そこにこだわり過ぎたというか。
木戸は重要なキャラですが、宮部さんならガーディアンをそこまで全面に出さなくてもうまくまとめられるんじゃないかなと。
ていうか「クロスファイア」って十字砲火だけでなく「十字架」や物語のクライマックスにもなるクリスマスにも掛かってることに今気づいたという。トリプルミーニング的な意味があるんですね。最後はすごく女性作家らしいというか、そんなラストに思えました。坂東眞砂子読んでるみたいな。

ちなみに山彦に似てるとこといえば、ガーディアンと互助会
うーん。そこは意図してなかったです。もともとサンカ系フィクションでは裏社会のコミュニティポピュラーなネタですし。私の考える互助会は秘密結社というよりは緩い宗教法人的なイメージです。で、末端にヤクザもどきがいる、みたいな。
あとは、「船長」のギミックがちょっと重なる部分があるのかも。こういうギミックは私も好きですし。



そんな感じで、多分、サンカ小説そのものが認知されていないところがアレなんでしょうね、アレ。
posted by ヤマダマコト at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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