2016年01月03日

勝手にKDP本レビュー★21川柳映理「ヴィランズ・トラジ・コメヂ」

新年一発目のレビューは川柳映理さん「ヴィランズ・トラジ・コメヂ」。
表紙の雰囲気が気に入ったので購入。なんか、地に足のついたミステリの雰囲気がプンプンしたので思わずポチッとしてしまいました。

閉鎖された洋館閉じ込められた暗殺者や詐欺師、闇医者などの非合法なスペシャリストたちの物語。その中で殺人が起きるという展開。
いわゆる密室殺人モノと思いきや、バトルロワイアル的要素や、伊坂幸太郎のグラスホッパーっぽい要素もミックスした不思議なストーリー。
推理モノではなくスリリングなアクションの方が印象的でした。
エンタメ小説はキャラさえ魅力的ならなんとかなるくらいにキャラクターの良し悪しは重要ですが、本作の主役の暗殺者・御蔭をはじめみんな魅力的。
ストーリー構成については、なかなか凝ったことをやっている一方で、ちょっと設定や展開がアバウトな気もしないでもない。
ただ、アクションシーンはスリリングでがんがん引き込みます。多少の視点のブレもなんのその。ちゃんと主要キャラには見せ場もあるし、意外性もあって面白い。最後はちょっと唐突な気もするけれど、作者の気持ちがよく伝わってきます。

ただ、個人的には、キャラはもっと減らしていいような。探偵と情報屋、暗殺者と殺し屋とかかぶせる必要が薄い気がするし、その方が最後の対決も際立つように思うのです。


ちなみに、川柳さんは短編も出しているので、あとでチェックしてみたいです。
posted by ヤマダマコト at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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