2017年04月08日

新作「ユイカ」について

たまには新作の話。
ちょうど推敲も大詰めに向かっております。
タイトルは仮ではありますが「ユイカ」。
サイコスリラーというか、いわゆるモダンホラーの王道的なお話です。10万字ほどの短めの長編で、今回は凝った仕掛けはないです。

越後平野を流れる中ノ口川沿い、燕市と旧白根の間にある果樹栽培と養豚が盛んな架空の町を舞台に、ちょっと異様な母親を持ついじめられっ子の少年、火星(まるす)が経験する恐怖の夏休み的な物語。

私がKDPを知る以前、山彦を書き上げる間際にネタを思いついたんですよね。プライベートでいろいろな親子を見て、考えることがあったわけです。現代日本の地方在住の子どもから見た母親、母親から見た子ども。その関係性が歪んだ時に、そこにホラーの入る余地があるんじゃないかと。
これは社会的なテーマもはらんでいて、オリジナリティもあると思い、公募用に書いたんです。10万字っていうのも、公募用を視野に入れた結果です。山彦の物量に懲りたせいもないことはないですけど。
ただ、8割ほど書いたところで、KDPと出会ったために一時中断していました。
以来、KDPでのリリースタイミングを探っていて、山彦リリース後に、スカイラークとどっちを出すか迷い、後回しになってたんですね。その時は映画のピンポンをテレビで見て決めたんですが、それ以外にも、本作は内容がエグいのでブランディングの意味でもリスクがあったんです。山彦の後だし無難で健全なスポーツものでいこうや、と。
今回、おかげさまで健全なエンタメ作品の金色天化が予想以上に評判が良く、ここで変なものを出しても人格が疑われることはないだろうとリリースに踏み切ることになりました。ギャンブル的な側面が大きいです。このジャンルは調べてみたらハイレベルなKDP本多そうなんで大変ですけどね。
正直、書き上げた直後は、雑というか目配りができておらず空回りしている気もしましたが、推敲中の感触は意外に良いし、何より、結果的にすごく自分らしいものになってきた気がする。
私自身は金色天化より好きですが、多分、そう思うのは少数派だと思われます。案外、スカイラーク好きな人は合ってるかもしれない。ストーリーもシンプルだし、描写重視だし。
まあ、どんな公募に私が出すつもりだったか予想できれば、だいたいの作風は予想できると思います。
ちなみに公募をあきらめた理由は賞そのものが変質し審査員も変わって、出す意義が見出せなかったからです。だったらKDPで、という。黒い家とか夜市の頃なら迷わずエントリーしてたんだけれども。
ラベル:Amazon KENPC ホラー
posted by ヤマダマコト at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック