2017年12月30日

ヤマダ氏、2017年を振り返る

さてさて、2017年もまもなく終わりということで、今年も最後のブログ更新となりました。
とくに最後だからと何かあるわけではないんですけど、お約束の1年間の振り返りでも。

今年はアレですね。KDPについては、実質的にKindleUnlimited 元年というか、去年導入された読み放題システムが1年間フル稼動した画期的な年だったのだと思います。
専売登録については完全に一変しました。アマチュアでも、作品によっては出版社相手にランキングでガチでやり合える状況で、プロ顔負けのKDP作品が一気に表舞台に出てきたイメージ。収入も跳ね上がったけれどレベルも上がっているような気がする。ある意味で、みんなが望んでいたセルフパブリッシングのあるべき姿と言えなくもないけど、一方でAmazonの胸先三寸という歪さに不安定感も拭えないという。その恩恵を受けている身としては今のシステムが長く続くように、持続可能なものにどんどん整備していって欲しいです。
逆に露出がめちゃくちゃ増えたので、プロ作家と比較されて辛口のレビューを頂く機会が増えました。おっかないけど、それも同じフィールドで競っているということ。「望むところ」と思って、楽しまないといけない気がするし、そういう人間でないと続けられない気がする。
私は楽しんでますね。「自分を選考で落としたあの新人賞のデビュー作家をランキングで抜かしたるぜ」みたいな後ろめたい楽しみ方ではありますけど。

そんな中、個人的には、あまり小説に集中できなかったなー、という思いはあります。とくに上半期ですね。去年はインフルエンザでしたが、今年はPCの故障に始まり、大きな病気もあり、あとはゲームばっかりやってました。3DSゼノブレイドとドラクエ11でおそらく300時間以上費やした気がする。そりゃ書く時間が足りなくなるわけだわ。
このブログについてはカップ焼きそばから足を洗ったおかげでアクセス数がかなり減りました。というか、今までは小説のブログだとは認知されていなかったんだな、と。まあ、そこはやむを得ないっす。アフィリエイトは死んでる。
とはいえ、そんな中でも、4作品をリリースできたのは良かった。



まずは「風、めぐりくる」。もともと予定になかったのですが、誰かに「ヤマダー!原作開発プロジェクト出ようぜー」と言われ書いた短編で、うちのレーベル初の短編1本のみでのリリース。割と難産で、破れかぶれで山彦の世界観を流用するというアレなやつ。最初は風の又三郎っぽいものをイメージしてましたがうまくいかなかったという。
本当は60円で売りたいくらいのボリュームだったんですが、KDPの下限が99円なので、やむなくワンコインの100円。
執筆中にPCが故障し、初めて表紙を外注した作品でもあります。同じ新潟のイラストレーター、なかしまなぎささんに描いてもらいました。素晴らしい絵で、その値段も加味して100円的な。おかげで1年通してセールスは良好で、表紙の力をまざまざと見せつけられた次第です。



次は「ユイカ」。もともと2014年とか、山彦の初稿を書き上げたあとに余力で書き始めた作品で、KDP参入のために執筆を中断していたものです。いつか、と思い、「山彦」のあとのリリース候補として、「テーブルの上のスカイラーク」との2択で選ばれず、「金色天化」のあとに回ってしまいました。かなり賛否の分かれる作品だとわかっていたので発表を躊躇しつつ、金色天化のヒットした勢いでぶっ込んでみたモダンホラーですね。今でも賛否がありながらも、現実の猟奇殺人とリンクしたりしたからか、地味に売れてるのが嬉しいところ。この路線はもう少し進めてみたい気もします。



で「天化爛漫」。正直、続編についてはもっと後回しの予定でしたが、要望もあったのでこのタイミングです。おかげさまでセールスも順調で評判も上々。ただシリーズものとしてみた場合には、無難に行きすぎたなとも思うし、物足りなさを感じる人も多いんじゃないかと思います。それも織り込み済みというか覚悟して出している部分もあるし。そこは来年上半期にリリースする新作「宵闇天化」で埋め合わせしたいです。次は新規向けではない分、ちゃんとシリーズとしての面白さやダイナミックさを出せると思います。



そして年内ギリギリ間に合った「魚(いよ)」。もともとは天化2作の間に1本短編を書いて、両方終わったあと、来年の夏ころにもう1本書いてリリースする予定でしたが、勢いで出してしまったという。5週間で執筆からリリースまで漕ぎ着けられたのは収穫でした。何気にセールスも短編系としては過去最高で、こちらの想定より上という。売れる要素なんて見当たらないんですけれども。とはいえ、年始からの執筆遅れを取り戻しスケジュールを正常化させた影の立役者。来年のリリース計画にだいぶ余裕が出てきたので、とってもありがたい。

総括すると、アクシデントもありましたが、結果的に安定した年だったな、と。私の場合、1年目に「山彦」、2年目に「金色天化」と良い流れで来られたわけですが、今年はそういう弾けた新規タイトルがない中で、初のシリーズものである「天化爛漫」がちゃんと上手く風に乗せられたのは自信になるし次に繋がると思います。
それ以外も全体的にセールスは上々で、こちらの想定以上でした。ただ「テーブルの上のスカイラーク」とか既存作も伸びているので、必ずしも作品の力というより、市場の拡大や「金色天化」あたりから回遊してくださる読者が増えた可能性の方がありそう。いずれにせよ感謝!
それと、表紙の外注に取り組めたのは良かった。なかしまさんの表紙のクオリティーもさることながら、表紙の影響力の凄さも分かった。怪我の功名というか、今後のプロダクト戦略に対して、大きな意味があると思いました。
そういや、隙間社さんとこの全集に寄稿したのも良い経験でした。本業では評論的な仕事もたまにあるんですが、こっちで書くことになるとは。うちも5周年の時には企画用意したいです。

そんなこんなで、ちゃんと前進できた年だったと思うし、来年もこの勢いで突っ走りたいと思います。先月買ったスィッチは未開封にしといた方が良さげな感じだけど、そろそろ開封するんだろうな。
というところで、良いお年を!
ラベル:日記 雑談 Amazon
posted by ヤマダマコト at 09:58| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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