2018年06月24日

表紙外注についての思うこと

まあ、先日の続きというか、表紙の外注の話。
昨日もちょっと書いたけど、今後は長編の表紙については自分で作ることはあまりないだろうなと思っています。
短編についてはペイするのに時間がかかるし、それくらいは気楽に楽しもうと思ってますけど、そこもいずれは外注の比率が増えていくような気がする。
新年に「今年はプロダクト方面で攻める」と言った一環ですよ。表紙に限らずリリース作品全体の話でもありますけど。「繋ぎ」みたいなものは出さない、っていうか。
同時に今進めている既存作の表紙リニューアルについては、PrimeReadingが思いのほか強力だったためです。これは期間終了後に反動くるヤツだと思い、今のうちのコンテンツの底上げをしておきたいわけです。今なら、プラスの効果は大きくなるわけですし。

もう一つの理由が節税ですね。どう考えても、このままいくと今年は一気に、しかも一時的に収入が増える。嬉しいけれど税金を考えるときつい。そこで多めに経費を計上してしまおうと。そのために、現状でも結構な枚数を外注で依頼しています。
ぶっちゃけ、KDPはロングテールで売れるものなので、今投資したものは数年先まで効果が生きる可能性が高いのです。だから実質的に節税の手段としては効果的だったりするんですよ。これは新作から外注する場合もそう。
おそらく、今、現実的なKDPの投資って、他に思いつく範囲だと有料広告や校正の外注があって、おそらくどちらも相応のメリットがありますがコスパを考えると、表紙にお金をかけるのが最優先だと思われるんですよ。もちろん、いずれは全部検討しなきゃいけないんでしょうけど、今はそこまでの余裕がないのが正直なところ。
個人的に校正も魅力的ですけどね。表紙も合わせると、かなり時間に余裕ができて、リリースペースをもっと上げることができる気がする。

表紙については、私がKDPを始めた4年前に比べて明らかにクオリティが上がり外注が増えてきました。昔はもっと牧歌的だったんですが、ランキングに出てくるようなものは商業本との境目が曖昧になってきている感じがします。もちろん、以前から外注でやってきた人もいるし、作者自身がクオリティの高いものを作れるケースもあるわけですが、全体的に変わってきた感じがする。
その理由は、表紙の差が売り上げを大きく左右することが認知されたこと、フリー素材の充実に加え、やっぱり読み放題のKindleUnlimited導入で採算性が上がったことも大きいように思うんです。
もともとジャンル的にラノベは外注率が高かったし、加えて採算の取れやすいと思われるアダルト系もそうですが、今はどのジャンルでもまんべんなく増えている感じがします。
加えて、なんか私がKDPを始めたころは「美少女が鉄板」みたいなことを言われたし、いわゆる同人系のイラストレーターさんも人物が得意な人が多いようで、そういう方向に偏る傾向があって、硬派なミステリなんかはなんだかんだで関係ないのかな、と思ったら、先日レビューした松葉紳一郎さんの「虚構のER」は、どうやらデザイン事務所に依頼しているようです。確かにクオリティ高い。



松葉さんの件で興味を持って、私も近所デザイン事務所や印刷所に聞いたら、だいたい3万円前後からオッケーのところが多かったんですよ。これも十分に現在のKDPならペイできるラインだと思うんです。趣味でも全然手が出せる価格帯。
そう考えると、今後もこの辺の流れは変わらないだろうな、と思うしすごく興味深い。

個人的には、すごく良い流れだと思っています。外注で「外に向く」ことができるのは、市場の認知度向上にもなるしKDPというかセルパブ全体の認知度向上になるかもしれない。
一方で、その辺りのノウハウというか値段の相場や価格交渉の情報が不足していてトラブルが怖いな、と思うときはあります。デザイン事務所は別として。実際に、先日、イラスト依頼でトラブルに遭った人の話も聞きましたし。
私もいろんな人に話を聞きながら進めたし、実際に依頼者で進め方は全然違うわけですし。だからと言って具体的な価格や交渉内容をオープンにできないし、みんなそうだと思うんですよね。
その辺を、こう、どうにかできないかなと思うんですよ。私は別に良いんですが、今後、そこでトラブルが起きないとは限らないわけで、下手をするとセルパブ全体のイメージにも影響するかもしれない。だから、こうマッチングサービス的なやつがあってもいいんじゃないかと。

私の方はこれまでにお願いした人たちを中心に適材適所で起用していければと思いますし、あと、今はサブカルポップな感じの絵が描ける人がいるとありがたいと思っています。
あんまり特定の人に傾倒するのは、お互いのためにならないというか、イメージが特定されるのは個人的にすごくやりにくいなあ、と思っています。



まあ、そんなこんなでリニューアルした山彦もなかなか好調です。読んでない方は是非。
ラベル:Amazon 雑談 Kindle
posted by ヤマダマコト at 20:32| Comment(2) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
つい最近、プライムリーディングで『山彦』を読んだのをきっかけに、天化3作(4冊)を読了、現在は『ピーカブー!』に取り掛かっている一読者です。

個人的には校正が外注化されると、嬉しいと感じます。
作者さん自身のチェックには限界があると思いますし、小説に没入している時に脱字に出会うと、やはり少々残念な気持ちになりますもので。
(Kindle Paperwhite利用のため、表紙に重きをおいていないというのもあります)

というわけで、微力ながらも売上に貢献しつつ、他の書籍も読ませていただく予定です。
Posted by 一読者 at 2018年06月28日 13:37
一読者さんへ
ありがとうございます。
校正については前向きですがコストが半端ないのでもう少し時間をいただけるとありがたいです
Posted by ヤマダマコト at 2018年06月28日 15:10
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