2018年12月30日

ヤマダ氏、2018を振り返る☆2

昨日の続きといきますわ。
ええとなんだっけ?そうそう各論ね。

まずは新作から。
最初に「宵闇天化」ですね。天化シリーズの最新作で一つの区切りということで上下分冊の大ボリュームになりました。上巻を3月中に出して下巻は4月に出せました。これは自分でもびっくり。昨年末の「魚」から何かを悟ったというか、一気に執筆スピードが上がったんですよね。1000枚クラスの長編をこれだけ短期間で書き上げられるとは思わなかったです。もちろんシリーズものでイメージが容易かったせいもあるけれど。
内容的には、2016年の「金色天化」の正統な続編というか、あの作品を「因」としたら「宵闇」は「果」のイメージ。結果的に「金色」のプライムリーディングの追い風で大爆発して驚くほど売れました。
内容的には、劇中の「イエローナイフ」が懐かしい。昔書いた携帯小説時代の代表作「青の季節」に出てきた高校生たちのチーム名なんですよね。何人か気付いてくれた人がいて嬉しかったです。
その代表たるカリスマ大学生の赤城智も携帯小説時代のキャラクターを意識してみたり、かなり遊ばせてもらいました。原発ネタもそう。そういう意味では、私にとって携帯小説からの決別の物語なんだろうなと。「テーブルの上のスカイラーク」も出たし、もう過去の資産の大半は処分しきったな、と。残るは架空の公道自転車レースを舞台にした青春小説「鯨波モンキーストップ」ですが、こちらは来年の「勇魚神」で使います。クジラつながりで。
ちょっと登場人物が多すぎた感がありますが、天化シリーズの区切りにふさわしい派手な小説になったな、と思います。



んで「ヤルダバオートの聖域」。これは「金色」の前から書きたかったんですよね。秋田のクマ騒動が不謹慎にも興味深かったんです。
とはいえ、クマ騒動をどうやってストーリーにするか頭を悩ませました。最初は「ジョーズ」的なホラーパニック系を模索してたんですが、色々取材するうちにミステリ風味が強くなってきた感じがします。
それで「信仰」が1つのテーマになった時に、ヤルダバオートという名称とか教会の設定とかがすべてパチンとハマった感じがする。
あとは下田が舞台ということで、「山彦」風味を出してみようと思い、親父ネタを仕込んでみたり。
今思えば、ちょっとスタイリッシュすぎる感じもするんですよね。
なんというか、たとえば舞台を昭和30年代後半にして、電気が通ったばかりの山村がクマに襲われる展開も良かったかもな、と。方言丸出しのムラ社会がクマの出現でギスギスしていき、最後に破綻するようなやつ。今度は機会を見てクマ以外を題材にやってみたいです。
おかげさまでセールスも好調で、新たな柱というかペナントレースでいうと表ローテ入りした感じがします。今後もこんな感じで新作長編が売れてくれれば未来は明るいのですが。
あと忘れちゃいけないのは表紙がムチャクチャかっこいい。明日紹介する「テーブルの上のスカイラーク」の新表紙に続いてRangerさんがやってくれました。もうカッコいい。作品の執筆と同時進行で進んでたので、作品にも大きくインスピレーションを与えてくれました。
あとタイトルはセルパプのマルチプレイヤーである淡波亮作さんの仕事。鬼のように早かったっす。



あとは初の他社レーベルから出版となった3者によるリミックス本「MashUp! セルパブミックステープvol.1」。隙間社さんの企画に乗っからせてもらいました。今までもいくつかアンソロジー的な誘いはあったんですがタイミングやら私の自信やらの関係でお断りしていた部分があったんです。その中で、今回は人の作品をリミックスするという企画に惹かれて参加。メンバーも安心な顔ぶれで良かった。やらかしても許してくれそうだったし。意外とシャイなんですよね、自分。
そんな感じで短編2作書かせていただきましたが、どっちも良くできたと思うし、隙間社の2人も王木亡一朗さんの作品も面白いし、良かったな、と。こういう形での広がりは年初には予想してなかったので、いい意味でサプライズな感じでした。
私もくわしく分からないですが、セルパブのアンソロジー系の小説としては、かなり売れているみたいですし本当に良かったです。年明けには女性チームによる第2弾も出るとか出ないとか聞きますし、ちょっと楽しみです。



そんな感じであとは明日が最後の更新になると思います。ではでは。
ラベル:Amazon リミックス
posted by ヤマダマコト at 16:02| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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