2020年04月18日

短編全集2015-2019出ました

久しぶりの更新となりましたヤマダです。
にしても、緊急事態宣言が全国に拡大ですか。新潟県については感染者が多くない上にある程度、追跡がうまくいっているせいか、そこまで緊急事態という雰囲気ではないんですよね。学校とかは休校になりそうですけど。
仕事については変わりなく。私個人としては休んでもいいし休まなくてもいいな、と。割と外部とのやりとりも多くてリモートというわけにはいかないですし。

そんな中で表題の通り、以前から告知していた新潟文楽工房5周年企画の〆となる短編全集「STAR STORIES」をリリースさせていただきました。



この表紙については、「テーブルの上のスカイラーク」、「ヤルダバオートの聖域」、「勇魚神」をお願いしたRangerさんによるものです。これまでのイラストとかなり毛色が違うんですが、今回も勇魚神と同じく私の方でイメージについて色々方針を出させていただきました。テーマは「本のある風景」とかだったと思うんですが、「タイトルなど文字系をアルファベットとアラビア数字で統一して洋書風にしたい」という希望があったのでそういうリクエストを色々。アメリカのSF誌「Amazing Stories」の古き良き時代のやつみたいなレトロ感が欲しかったんですよ。
とにかく小ネタがいっぱいのクールな表紙で、私の作品のモチーフからペヤングまでいろいろあるという。
ちなみに一番目立つメカ魚は、私が、「新潟県立自然科学館のエントランスにある造形作家・井村隆さんのオブジェが好き」と伝えたから入れてくれたんだろうな、と。新潟の人なら分かると思います。あのオブジェというか、自然科学館そのものが子どものころからすごく好きで、SFとかファンタジーとかの空想の原点になっているんですよ。最近は小さい子の遠足コースになって通路に子どものお弁当スペースができたり、かつてのSF感とかデザイン的な美しさがどんどん失われているのは悲しいですが、それでもすごく好きな施設だったりします。プラネタリウムもあるし。

中身については事前のアナウンス通り、「ピーカブー!」、「怪物少女フォーエヴァー」、「風、めぐりくる」、「魚(いよ)」、「青春SPOOKY!」収録の10作に加え、隙間社レーベルから出たリミックス「MashUp! セルパブミックステープvol.1」で発表した2作品を追加。さらに同本でご一緒した隙間社さん、王木亡一朗さんも特別寄稿してくださり、5周年にふさわしいゴージャス仕様になったんじゃないかと思います。
基本的にこの本だけの新作などはありませんが、各作品について全部読み直して手を入れてあります。若干、リーダビリティを向上させたほか、印象的なフレーズを変えたりしているところもあるので作品によっては印象が違うかもしれない。
読み返して思うのは、「鳥葬」とか意外に頑張ってたな、とか。自分でもディテールは忘れていることが多くて、読んでみて気づくことが多かったです。やけに「川」が舞台になっているやつが多いとかね。

そんな感じで、興味がある方はぜひ。自宅にいる間に新潟気分を味わっていただければと思います。



なお、隙間社さんのリミックス本はこちらからよろしくです!
posted by ヤマダマコト at 15:51| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月27日

山彦通常版改訂とPODについて

本当はPODの話のみにしようと思ったんだけど色々リンクしているのでまとめて。

とりあえず、今回の改訂についてから。
まず、山彦についてはこっちの分冊の通常版が最初に出たんです。当時のKDPは本の価格帯が今よりずっと低くて、ボリューム的にもここまで大きいものは少なかった。なんで分けないとセールス的に厳しいと判断しました。今以上にKDP作品への風当たりは厳しかった気もしますし。



で、それから数ヶ月後に3冊まとめた統合版を出したんですよ。理由は、当時あった(今でもあるかも)Kindleオーナーズライブラリという専用端末ユーザー向けに月1冊無料で読めるサービスのためです。3冊だと、サービス利用者は3ヵ月かかってしまうので不便ですし、確か同サービスへのKENP導入のためもあったと思います。牛野小雪さんのアドバイスに後押しされたのも覚えています。
で、それ以降は併売という形で進めていたんですが、どちらかというと統合版の方が売れていたんですね。一昨年のPrimeReading入りと表紙リニューアルでさらにその傾向が強くなりました。

私としては、その頃から統合版に一本化しようと思っていたんです。読み放題が主流になり、価格のファクターが相対的に小さくなったし、ランキング面でも分けるのは不利だし。そのため、Kindleクオリティから修正要請がどんどんくる統合版の改訂が進む一方、分冊は放置気味だったんですね。
ところが、昨年秋辺りから、なぜか分冊版が有料販売中心に動き始め、KENPも伸びてきて、いつの間にか統合版を超えてしまい、一本化を断念せざるを得なくなってしまったんです。理由は謎です。

なので「そのうち、分冊の方も統合版に合わせて改訂しなきゃ」と年末頃から思っていたんですが、「どうせやるからには表紙リニューアルしてテコ入れしとくか」、「いやいや、そこまでやるならPODもやろうぜ」とどんどん計画が膨らみ、取り掛かりも遅れていたんです。
で、今回の分冊版上巻のPrimeReading入りで、より多くの人に読まれることになり、せめて改訂だけでも急いでやっちまえと。そんな感じです。

改訂内容についてはあくまで統合版準拠の改稿で、統合版を切り分けてまるっとファイルを作り直させていただきました。
表紙リニューアルなどについては、後日、POD版リリースに合わせての形になると思います。

で、そのPODについて。
私自身は紙本に対するこだわりは全くなくて、少なくとも去年まではPODも無関心だし商業出版も興味がなかった。
ところが、昨年の夏にブン屋から明日を洗うと決め、セルパブ作家として地域から情報発信していこうと考えたときに、同業他社の先輩に相談したんです。すると、「だったら紙の本があった方がなにかと便利じゃね?」と言われなるほどと思いました。やっぱり地域の人たちや行政との関わりを考えれば現物を手に取ってもらうのが手っ取り早いですし。
そういう意味では、必要に迫られてであって、単体で利益をあげようとも思っていませんし、楽しんで作る気持ちもあんまりないです。ぶっちゃけ面倒くさい気持ちの方が大きいです。でも、やらなきゃいけない。

対象本については、色々ある中で最初は「山彦」しかなかろうと。それも3冊やりたかった。そもそも統合版は1冊だと色々大変そうですし。ちょうど昨年秋から売れてきているし、何より、この作品こそ地域の人の認知度が1番高く、同時に地域の皆さんの支援でここまできたと思っているんですよ。なんで、寄贈や献本を考えても、このタイトルしかなかったです。天化のポップな表紙も楽しそうですけどね。

そんなこんなで現在は色々お願いしつつ進め始めたところです。どうなるか分かりませんが、いろんな人の手もとに届けば良いなあ、と。
ちなみに表紙は、山彦のスピンオフ的な「風、めぐりくる」、さらに「月の女神に、希望の歌を」のなかしまなぎささんにお願いしています。
統合版の橘冥紗さんの仕事も素晴らしかったんですが、せっかく2種類あるのなら統合版と違う方が色んな角度から楽しめて面白いだろうと思いますし、橘さんにはぼちぼちあっちのシリーズもお願いしなきゃだし。
なにより、最初になかしまさんの絵を見たときに、新潟の方ということを含めて、いずれは山彦のリニューアル、さらにいつか書く「海彦」の表紙をお願いしたいと思っていたんですよね。この作品にはすごく合うと思うんです。



そんなこんなで、一気に色々進んできた感じです。今年後半は飛躍のための準備期間になればいいな、と思っています。
posted by ヤマダマコト at 23:30| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月26日

PrimeReading選ばれました

というわけで表題の通りです。
Amazonプライム会員限定のストアが厳選した電子書籍の読み放題サービス「PrimeReading」に過去最多となる拙作5冊が選ばれました。
個人的には「一気に5冊ではなく小分けが良かったな」と思っていたりもするんですが、それでも選んでいただき感謝です。
それにラインナップもいつもと違いますしね。

まずは定番の「金色天化」。天化シリーズの1作目で、リリースから4年が経とうとしていますがまだまだ根強い人気がある作品です。阿賀野市を中心に古来より受け継がれてきた秘術「天化」の継承者、卜部航とその家族が怪事件に挑むエンタメ長編。



「山彦」は上巻が選ばれました。意外ですが、実は昨年夏頃から分冊の売り上げが伸びていて、今は普通に統合版と立場が入れ替わってたんですよね。売れた理由は不明。おかげで廃版の予定は消えました。山の民サンカをテーマにした伝奇ファンタジーです。



そして、短編の「風、めぐりくる」。山彦の世界観で描いた短編で、某コンテスト用に出版したもの。今回のチョイスの中で最も意外なところでした。初の外注表紙の記念すべき作品でもあります。



また、「ヤルダバオートの聖域」も選ばれました。山彦と同じ三条市下田を舞台にした人食い熊の出てくるパニック系小説です。セールスも好調でいつか選ばれたらいいな、と思っていたので嬉しいです。



最後に「月の女神に、希望の歌を」
私の長編の中では異色のロマンス小説。多少のミステリとファンタジー成分もあります。正直、リリース時には微妙な気持ちでしたが思った以上にヒットして今回の採択へ。ていうか、なかしまさんの表紙が2冊とも入ってくるという。



そんなこんなでコロナ騒動で外出できない人も多いし学割サービスのPrimeStudentに入る人が増える時期でしょうし、是非読んでいただければ幸いです。

posted by ヤマダマコト at 20:20| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする