2017年11月27日

近況報告&無料キャンペーンは金曜から

とりあえず近況報告

小説に関しては短編「魚(いよ)」が間もなくリリースされます。120円です。中身はだいたい前回紹介した通り。値段は少し悩みました。
ていうか「風、めぐりくる」がイレギュラー過ぎたんですけどね。
普通に「ピーカブー!」の2割り増しのボリュームなんで、値段も2割り増しでいこうと。今まで「高い」、「値段の割にボリュームが」というクレームや意見は頂いてないので、これくらいが妥当なんだと思います。「風、めぐりくる」については、できるものなら80円で売りたいくらいなんだけれども。
金曜日くらいから5日間無料キャンペーンする予定なんで、気になる人はそのタイミングで。どっかの四角い猫がアレを出さなければ、今年最後のキャンペーンになるはず。
その辺は後日改めて。

今は「宵闇天化」を書き始めてます。11月中に筆を加速させていって、桃の節句頃には初稿をあげたいです。900枚とか1000枚の長編を一気に書き上げるのはしんどいですが、自分の力になると思うので頑張りたいところ。リリースは端午の節句頃がベストですが6月が現実的な気もする。

あとは、人気のswichを買いました。店頭で在庫を見かけて、欲しいけど値段が値段なんで迷ってたら次々と売れていき、ギリギリで決断。まだソフトはないけど、とりあえずキープできましたとさ。
posted by ヤマダマコト at 16:22| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

もうすぐ新作出すざます

とりあえず、新作の初稿が上がりました。
短編2作入りでタイトルは「魚(いよ)」です。
表題作については、以前に書いた通り、北陸や東北の鮭の遡上地に伝わる民話「大助小助」をモチーフにしたファンタジーで、ちょっとホラー的な感じ。舞台は新潟市内で、阿賀野川下流部というか、河口に近い「三百地」という集落です。気になる人は民話の方をチェックしてみるといいかも。

もう片方は「はるかぜ」。なんかスピッツの最近の曲みたいなタイトルですけどね。はじめて時間ループものにチャレンジしてみました。北村薫の「ターン」とかグリムウッドの「リプレイ」がある中で、ちょっと捻った感じのファンタジーになったかな、と。多分、女の子向けだけど、ホラー要素もちょっぴりあります。タイトルが最後まで難航しました。「4月13日」じゃレミオロメンだし、「私とカラスと死者の女王」じゃ乙一だし。
こっちは信濃川河口部、すなわち新潟市街地が舞台です。こう、阿賀野川と信濃川っていう新潟市の反映の象徴である2つの河川を舞台にするのって、ちょっと面白いかなと。

ポイントは、両方とも少女が主人公で「変身」がキーワードになる感じです。
今のペースだと12月上旬に間に合うはず。無料キャンペーンもフルにやります。どうせ100円とか120円の本だし。
まあ、天化シリーズの合間の息抜きで書いたんで、過度な期待はせずに軽く読んでもらえれば。



そうそう、10月にリリースした天化シリーズ2作目の「天化爛漫」については、初のシリーズもので胃が痛くなるほどのプレッシャーでしたが、セールスは好調のようです。ていうか、そこから1作目の「金色天化」に興味を持ってくれる人が多いようで、これはとっても嬉しいし、少し安心しました。
3作目の「宵闇天化」も頑張って、より良いものにしたいです。ではでは。
posted by ヤマダマコト at 22:54| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月11日

勝手にKDP本レビュー★52「桜七」小野寺秀樹

小野寺秀樹さんの「桜七」を今更ながら読了しました。泣く子も黙るKDPのヒット作であり、吉本のアレを受賞されたり、去年、今年のKDPあるいはセルパブを語る時に避けられない作者であり作品だと思います。
私もかなり前に購入してたんですが、なんとなく読まなきゃと思いつつ、他にも積んでる本がたくさんあって、この時期にようやく読めたんですよ。でも読んで良かったし、もっと早く読んでおくべきでした。

とりあえず、レベル高いです。「このセルパブ」のアンケート前に読んでおけば良かったな、と後悔するクオリティーなんですよね。でも、どうせ、たくさん票が入るだろうから、別に良いかな、という気もする。あーでも、そんなこと言ってたら去年は赤井さんがあれだったしなぁ、という。

繰り返しますが、クオリティーは凄い。KDPで、こうした「普通のエンタメ小説」って意外に少ないんですよ。ラノベは多いんですけどね。あと、純文学とか原理主義的なミステリも多いんですけど、こういう万人向けの重厚なエンタメはありそうで少ない。

ストーリーは、主にサバイバルもの。都内企業に勤務するタフガイ・鮫島が、関東直下型地震で崩壊、さらに津波や噴火に見舞われた東京から、仲間たちと長野へ徒歩で脱出する物語。べらぼうな身体能力やサバイバル術、様々な知識を持つ主人公・鮫島が、職場の同僚であるヒロイン・奈菜になぜ固執するのか、といった謎をはらみながら、スリリングに展開していきます。
実は、最初にストアのランキングで見た時には、刑事アクションとかサイボーグ自衛隊員が活躍する話だと勝手に思ってたんですけど、完全に予想外の作品でした。

こういうサバイバル系は、その昔、ケータイ小説全盛期の2007年頃にちょいちょいアマチュア作品で見かけたんだけど、アレ以来で新鮮でした。貞次さん元気にしてるかなー?もう50過ぎてるよなぁ、とか懐かしくなるところですが、ぶっちゃけ、比較にならないくらいレベルが高いっす、桜七は。

重厚なテーマの割に平易な文体ですっきりした読み口で、あとキャラクターもそんなに面倒くさくないのがポイント。だからと言って軽薄すぎるわけではなく、主人公の鮫島も、クソ真面目すぎるわけでもなく、ちゃんと血の通った人間として描かれてるのがすごく良い。ていうか、登場人物多めですが、抑えめな描写でもキャラが立ってるんです。相棒的な藤森とかもすごく良いキャラで、苗字のせいでパーフェクトじゃない方のヒューマンwith眼鏡を思い出すのはアレですが、彼はもっと見たかったなあ、と。
何より、災害発生後の緊迫感がパねえ。これはなかなか凄まじいですわよ。とにかく淡々と状況の変化を描きつつ、それに対して鮫島たちが対処していくという。その中で、時折、空自の偵察機からとか、俯瞰的に災害を描く描写があって、物語のスケール感をしっかり示してるのが良かった。こういうカットが入ると、俄然盛り上がるし大作感が出ますよね。
エンタメ書くなら、文章の些細なとこより、こういうところに気を使うべきだろうと思うわけですよ。こういう作品がもっと増えてほしい。
作品内の経過時間的に、ちょっと北斗の拳的な世紀末化の進みが早すぎるような気もしないでもないですが、そこはご愛嬌ということで。

あと、全体を見回した時の設定にもネタバレしない範囲で触れないといけない。色々思うところはありますが、この設定とサバイバルものの組み合わせは面白い。この手の作品はジュブナイルなアレとかそういうのばかりと思いきや、学校じゃなくコレでしょ。そして、終盤の伏線から、明らかにスケールがめっさデカいよね、っていう。
こう、壮大な物語の序章なんだろうと思うんですけど、この展開はとても良いと思います。ストーリーテーリングは見事としか言いようがない。初期目的のアレがむしろアレでアレなんですよね。



とりあえず、セルパブのエンタメとしては突出した出来だと思います。
こういう作品が日の目をみるようになったのは1人のKDPユーザーとして嬉しいです。同時に、これからもこういう作品がガンガン出れば、KDPひいてはセルパブの未来は明るいと思うんですよ。読者からの信頼も高まるし、注目されるきっかけにもなる。それに良いものが売れる市場って、誰もが求めていたところでしょ?
100円だし、ぜひ読んでほしい。
posted by ヤマダマコト at 14:40| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする