2018年02月01日

「このセル2018」出たってよ

あっという間に1月が終わってしまいましたとさ。というわけで、新作「宵闇天化」の執筆については1月後半の大雪と寒波のコンビネーションで5日ほどの遅延を余儀なくされましたが、それでも地道に書き続けてようやくゴールが見えてきたところ。ボリュームだけなら山彦並みになりそう。
ただ、今はちょっと別の作業で中断中だったり。そっちもおいおい告知するんじゃないかと思います。KDP関係です。まあ、既刊のテコ入れを兼ねた本の整理的なものです。



それはそうと、「このおっパブ」じゃなかった「このセルパブ」(←このネタは私が元祖のはず)こと「このセルフパブリッシングがすごい!」の2018年版がリリースされました。セルパブ作家を中心に同業の好きな作品を挙げていきランキングを作ったり、あるいはコラムを書き散らかしたりするお祭り本でございまして、2016年版に引き続き今年で2回目。
まあ、あれです。「2017は?」っていうのは野暮かと。岸部一徳と岸部四郎の間に二郎と三吉がいないのと一緒じゃん。じゃん?
で、今回は自作としては「金色天化」が2位にランクインしておりました。2016年の「山彦」1位に引き続きの健闘は素直に嬉しいっす。謝謝!



何気に予想外でしたね。なんとなく、守下さんのところの「カドルステイト物語」と小野寺さんの「桜七」のワンツーフィニッシュが鉄板だと思ってたし、まさかの「桜七U」の3位入りもあると思ってました。あと八槻さんの「オカルトトリック」や「天空城殺人事件」なんかも強力で、オンリーワンな山彦ならともかく金色天化はモロに競合しそうだし、知名度も中身も歯が立たねえぞ、と思ってました。
あと作家別ランキングでも、多作もあってかトップになっていたようでありがたいっす。
初瀬さんにはコラムで取り上げていただいたし。そのうち、我が家にあるビンテージ物の一平ちゃんショートケーキを2個送ります。口直しにパクチーMAXも。ちなみに能の取材は、実際に能を観たほかはジャパネット会長の高田さんの講演くらいしかしてないっす。あ、能面は別に制作団体に遊びに行ったけど。
恒例のインタビューも相変わらず。流れで次作「宵闇天化」についてもちょびっとだけネタバレしてるので興味ある方は是非。間もなく無料になるそうですし。

にしても、ランキングの顔ぶれがあんまり変わってないのが不思議な感じ。守下さんとかインパクトがあるけど、そこ除くと安定してるというか、それはそれで良いことだけど意外性がなかったな、と思いました。ここだけの話、2位が決まったとき、辞退も考えてたんですよ。山彦で十分だし、むしろ面白い作品はもっとあるから、枠がもったいない感じもしたんですね。ただ、投票してくださった方がいる以上は、そうもいかんだろうと。でも、今後はそういうこともあるかもしれない。これはマジです。
あと、コラムについては、複数投稿とかしたかったですね。コラム冒頭にも書きましたが、ミステリ特集や王木特集だけじゃなくて、如月さんとか花笠さんとか、コンスタントに長編を出し続けてセルパブの屋台骨を支えている人たちを総論的に取り上げてみたかったんですよね。その2人に限らず結構いるんですよね。個人的に、黙々と書き続ける職人気質の人にもっと光が当たれば良いと思ってたりするので。
その中でも水瀬さんの「銀幕の声」を取り上げさせてもらいました。前回投票で1位推しだったわけですが、どうもリアクションが薄いなーと感じていたので。完成度の高いスピリチュアル系ミステリで、繊細で透明感があって、ジュブナイルやラノベから一般エンタメに入るぴったりだし、テーマ性なんかもしっかりしている。「このセルパブ」のターゲット的に、ぜひ、おすすめしたかったんですよね。

あとは、自身の投票について。
やっぱり、桜七は投票前に読んでおくべきだったな、と。ただ、他の5作も粒ぞろいだし、「めくるめく嫉妬感」でいけば王木さんの順位は揺るぎなかった気がする。ていうか他も外せないっすわ。
ちなみに死ぬほど悩んだ末に個人的選外だった5作も挙げておきます。どれも面白かったっす。商品ページへのリンクは載せないので、Kindleストアで探してみてください。
以上。

「紙の花」神戸康
クオリティ高いし雰囲気が良かったです。

「ギソウクラブ」晴海まどか
短編連作。相変わらずストーリー構成が見事。

「VSヨシモト」三浦良幸
某コンペ作。すごく面白かった。もう少し尺を取れていれば。

「シオンの遥か」花笠香菜
テーマや設定が好み。やっぱりヘブライ系はたまらんね。

「青い月夜の特別なこと」赤井五郎
さすがの出来栄えで文句のつけようがないのですが、今回2回目ということで、「2016」リリース後の作品に絞りたかったし、赤井さんは誰かが取り上げるだろうし、と逆忖度。
ラベル:KDP Kindle Amazon
posted by ヤマダマコト at 17:23| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月26日

勝手にKDP本レビュー★55「デイトリッパー」葛城真実

年明けも色々KDP本を読んでたんだけど、その中で印象深かったのが葛城真実さんの「デイトリッパー」。
そもそも、いつの間にかダウンロードされていたんですよね。結構、前に無料キャンペーンとかでゴチられたのかしらとか、まあ、そんな感じな気がする。

どんな本かもわからず読んだわけですが、良質な近未来SF的な短編でとても面白かったっす。
有害な紫外線なんかが降り注ぎまくって荒廃した近未来を舞台に、16才の女性ライダー・アンが事件に巻き込まれる話。
ストーリーそのものはシンプルだし、世界観もざっくり見ると突飛なものでもないんですが、ディテールが凄く良いんですよね。
「ネヴァダイ」という地名とかドラッグとかサイバーな娼館「ドールハウス」とか。
それ以上にアンというキャラクターがすごく魅力的で、セクシーかつフリーダムに風の中で生きている感じがすごくカッコいい。バイク乗り良いよね、バイク乗り。
というかアンの濡れ場らしきものもあるんですが、全然、そういう気持ちにもならない、っていうか意図的に淡々とさせてる感じがすごくドライでカッコいいっす。でもマニアにはたまんないのかもしれない。私の大学時代の友人にも、冬季オリンピックの女子スピードスケートだけ全部録画して何かに使っている男がいるし。
それはそうとして、全体の雰囲気がとにかくクール&ドライなんすよ。短編だし、別に文章が特別スタイリッシュなわけでもないのに。なんでだろ、と分析したんですが、おそらく会話文だったり、あるいは場面展開だったり、その辺がうまく決まってるんだろうな、と。
ていうか場面の切り替えが上手いんですよね。これ、すごく短い小説なのに全然窮屈じゃなくて奥行きが感じられるんです。



にしても後半の展開はちょっとびっくりした。もっとアナーキーな感じかと思ったら割と「そっち来る?」みたいな。
個人的には、もっとこの世界観に浸っていたかったですね。確かにしっかり奥行きは感じられるんですが、もっともっと長くても良いと思うし、アンはじめ各キャラクターを掘り下げつつ、もっとややこしい物語でも良かったと思うんです。それに耐えうるだけの力強さはあると思うし。終盤のスケールの大きな展開も、長編の方が映えるような気がしないでもない。
posted by ヤマダマコト at 22:51| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

そうか3周年か

そういえば、まもなく、KDPで「団地のナナコさん」をリリースしてから丸3年だなと思いました。同年立ち上げの隙間社さんは3周年記念で全集出しましたけど、うちは何もないんですよね。5周年は何かやるはずですが、今回はナッシング。

なんか気の利いたことを書こうと思ったんですが、激務が祟りMAJIで過労死5秒前では厳しい。KDP本をちょいちょい読んで、ひたすら自作を書くくらい。そろそろ商業出版の売れ筋もちょっとチェックしていかないと、とも思ってます。
というか、アレですね。KDP初めて丸3年ですが、やっぱり人の出入りが激しいなあ、と。その昔、ケータイ小説やってた頃もそうでしたが、あっちは絶対的な人数が違いましたし。
気付けばツイッターで見かけない人とか、小説書いてない人が増えたりとか。いずれは自分もそうなるのか、とか。いや、でも私は仕事でも文章書いてる人間なんで、脱サラしてメルボルンでインチキ寿司屋でも開かない限りは今のリズムが続く気はします。
ちょうど、私がEINだのリフティングチャージの対策が残ってた最後の方の参入で、むしろ、それ以降に一気に賑やかになった感じはあるので、これからはそういう気持ちもなくなるのかもしれないけれど。
でも、やっぱり寂しいものはありますけどね。栗見さんとか他の作品も読んでみたかったし。

とまあ、そんな感じ。
ちなみに、執筆についてはまずまず。ペースがちょい落ちてますが、ほぼ終盤だし全然心配してなくて、当初計画より前倒しで推移してます。4月にリリースできるかもしれない。
あと、少し余裕が出てきたので、並行してプロダクトマネジメントというか、既存作品のテコ入れをしようかな、と準備を進めています。結果が読めないのでとりあえず1作をテストしますが、多分うまくいくし、そういった取り組みが5周年企画にも生きてくる、と良いなあ。あくまで時間や労力のリソースを消費しない範囲の取り組みであって、新作執筆優先のスタンスは変わらないんですけど。
ラベル:雑談 日記 KDP Kindle
posted by ヤマダマコト at 09:36| Comment(0) | KDP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする